第3話 努力
まだ2話目で今回が3話目なのにもうお気に入り登録してくださった方がいます!本当にありがとうございます!これからも作者の中二的妄想が続く限り頑張っていきます!
~大和の部屋~
「ふぅ~、こんなもんかな…。にしても京香さん、やけにベッタリだったな…、何か好感度上がるようなことをしたかなぁ?」
部屋を案内された後京香は大和にベッタリとくっついていた。あんまり悪い気にはならなかったが、よくよく考えると疑問になった。
「にしても、氷華さんと仲良くかぁ…。ん~、どうしたらいいだろう~。とりあえず、風呂に入って考えようかな。」
~京香の部屋~
部屋の前に着いた大和はノックをする。
「すみません、京香さん?」
「ん、大和どうしたの?」
「お風呂に入りたいんですけどどこにありますか?この家結構広くて分からないです。」
「ゴメン、ゴメンお風呂場案内してなかったね、案内するわ。それと、私の事は何で京香さんなの?」
「すみません…、お母さんって言った方がいいですよね?祐一郎さんもお父さんって呼んでくれって言ってましたし。」
「(ん~お母さんかぁ~…。嬉しいけど…何かなぁ~。夫と同じ感じはつまらないなぁ!)じゃあ私の事は京香でいい。」
その発言にはさすがに驚き首を横に振る。
「いやいや、あなた様は水瀬家当主ですしそれはマズイです!京香さんで許してください!」
「(慌てる様子がこれまた可愛い!祐一郎がいなかったらこの子を夫にしたいわぁ~、アカン興奮してキタ~!)分かったわ、じゃあそのままでいいわ。風呂場に案内するからついてきて。」
京香が少しニヤニヤしながら案内するのに少し疑問を持ったが気にしてもしょうがないと思い、京香についていった。
~風呂~
「ふぅ~、これからどうしようかなぁ~…。」
風呂の中で大和はどうやって氷華と仲良くしようか考える。だが考えても全然思い浮かばなかった。
「しょうがない、少しずつ…『♪~♪』!?」
風呂から上がろうとすると脱衣場から声が聞こえる。声の感じから氷華だと予想する。
「ちょっ!待っ!」
大和は声を出すが相手は気付かず扉を開ける。出てきたのはやはり氷華だった。風呂に入ろうとしていたのでもちろんお互いに裸であった。
「あっ………。」
氷華は赤くなり体をプルプルと震わす。
「(やべぇ~!氷華さんスタイルいいじゃん!ヤバイよってこんな事考えちゃいけねぇ!それよりも俺がしないといけない事は…。)きゃ~~~!!!」
悲鳴をあげたいのは氷華なのに大和が悲鳴をあげ、鼻血をブハッと出すと倒れた。
「えぇ~~~!?ちょっと大丈夫!?」
さすがに心配になった氷華は思わず大和を抱きしめる。だがお互いに裸なので、胸などが直接触れあう事になり恥ずかしくなった氷華は気絶している大和にビンタを数発したあと助けを呼びに風呂から出ていった。
~大和の部屋~
氷華は京香を呼ぶと共に大和の部屋へと運んだ。その際に京香は
「(これが大和の体…、意外にも鍛えてるのね、いいわねぇ~。)」
裸の大和に興奮していた。
「優しき水が、傷を癒す-ヒーリング・アクア- 」
京香の治癒術で大和を癒す。(もちろん服は着せている。)だが大和の状態に疑問を持つ。
「ねぇ、氷華。鼻血で倒れるのはまだ分かるけど、何で手のひらの痕があるの?」
「えぇ~と…、私が風呂に入ろうとしたら、大和君が鼻血を出して倒れていて起こそうとしてビンタをしたの。(あんな事言えるわけないわ…。)」
「(目が泳いでる…、どうやら裸を見られて大和がぶっ倒れたみたいね。それで見られた仕返しでビンタしたって感じね。)まぁ、分かったわ。だけどね、気絶してる人にビンタはよくないわ。」
怒られてしまい、氷華は落ち込んでしまう。
「ごめんなさい…。」
「謝るのは大和にしてあげて、それはそうと、大和の体どう思う?」
「どうって?」
「なかなかにいい体だと思わない!?お母さん興奮してきたわ!」
「お母さん!?」
「冗談よ、冗談よ。」
とは言うものの目はマジだった。
「(目が本気だよ…。)」
「それはそうと、氷華。これから大和が新たな家族になるんだし、仲良くしなさいね。」
「それは…。男の子怖い…。それに…。」
「少しずつでいいから仲良くね。それじゃあ私は戻るから。」
そういうと京香は自分の部屋へ戻っていった。
「………私は男の子なんて信じられない。きっとこいつだって…。それにこいつは無能力者、何で無能力者を…。」
氷華は大和の無能力者だと勘違いしているが、これには訳があった。
~京香の部屋~
「あなたには悪いけどあなたが黒神家の者とは娘には伝えてないの。知っているのは夫だけ。ちなみにあなたは無能力者で、孤児院から引き取ったって事にしているわ。」
「何故偽る必要があるのですか?」
「詳しくは言えないけど、強いて言うなら黒神家とあなたの為なの。」
「僕の為?」
「いずれ、話す機会が来るかもしれないからその時に話すわ。だから、氷華や凍華の前では魔法を使わず、指輪をつけたままでいてね。」
「分かりました。」
「いい子ねぇ!またハグしてあげる!」
痩せているにも関わらず豊満な胸に顔を埋められて複雑な気分になる。
「(この人は母…、この人は母…、この人は母…。)」
邪念と戦う事に必死な大和だった。
~朝・大和の部屋~
「う~ん…、あれここは…。俺の部屋…。確か風呂場で…、氷華さんのは、裸…。ぶはぁ!」
「大和お兄ちゃん~!朝だよ~!ってお兄ちゃん!?」
朝ご飯を呼びに来た凍華だったが、大和の変わり果てた姿に驚くのであった。
~リビング~
「-ヒーリング・アクア-」
朝早くから治癒術をかけてもらい大和は少し情けなくなってしまった。
「………エロガキ…。」
ボソッと言った氷華の言葉に大和は落ち込んでしまう。
「(氷華さんの好感度今最悪じゃん…。マジでどうしよう…。)」
大和はちらっと氷華を見ようとしたが氷華は視線を反らす。
「う~ん、青春だねぇ~。」
祐一郎は二人を見てニヤニヤする。
「僕達もこんな時期があったねぇ~、確かにじ…、『また氷漬けにされたいの?』ごめんなさいでした!」
祐一郎は昨日の恐怖を思い出すと椅子から即座に立ち、その後にジャンピング土下座をした。
「ハハハ!お父さ~ん弱~い!」
凍華は無邪気に笑う。だが大和と氷華、京香は無言だった。
「全くアナタは、大和が来てからテンション高いわ。」
「だって今まで息子がいなかったからさ、嬉しいんだよ!」
「ごちそうさま。」
「え?もういいの?」
氷華は立ち上がり戻ろうとするがあまりにも食べてないので、京香が止める。
「ゴメン、あんまりお腹空いてない。」
「そう…。」
「あの、氷華さん!」
流石にお腹が満たされてないと思い、大和が声をかける。
「あの、もう少し食べた方が…、『あなたには関係ない。』。」
「ちょっと、氷華!?」
「この際だから、はっきり言うけど私はアンタが大嫌い!アンタなんか家族と思ってないから!さっさと消えて!どうせ孤児院育ちなのもお前がいらない子だからでしょ!」
普段無口な分、あんなにもハッキリ喋った事に驚きつつ、やっぱり好かれてないんだなと思うと大和は悲しくなった。
「氷華!いい加減にしなさい!」
「お母さん!何でこんな子引き取ったの!?私は今までの生活でよかったのに!」
「それは…。」
「私出ていく。私はコイツがいる限り家には戻らないから!」
そういうと氷華は自分の部屋に戻っていき、数分後には家を飛び出した。
話の展開が急すぎましたかね…。でも反省はしていますが後悔はしてないです!
さて今回第3話は今作のタイトル通り氷華から嫌われてしまいました。氷華が何故大和が嫌いなのかは次の話で出す(予定の)つもりです。
さて今回はプロフィールについてです。今回は大和についてです。また話が進むにつれて、色んな人を紹介していきます。あんまり髪型の名前とか分からないのでそこは想像でお願いします。あとこのデータは過去のデータなので現在編になったら改めて出します。
黒神(水瀬)大和
年齢
15歳
髪色
黒(銀)
瞳の色
茶(銀)
身長
162センチ
得意な魔法属性
全部
苦手な魔法属性
なし
性格
純粋・優しい・エロに耐性がない
特徴
基本出来ない事はないというチートを持つ
両目には時を操る能力がある。(1話に掲載)
左手小指に指輪をつけている。つけることにより天使の翼の出現を押さえ同時に髪色、瞳の色を変化させ、魔力を弱体化させる。()は指輪をつけてる際の色。
これからも亀みたいな更新になるかもしれませんが応援よろしくお願いします!
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