第2話 水瀬家
今回は説明半分、ギャグ少々入れてみました。あと暫くは説明が入ります。そして過去編がもう少し続きます。
~水瀬家前~
「ここか…、俺の家と似てデカイな…。」
場所は教えられていたので迷う事なくたどり着くことが出来たが大和の家は和風の一軒家に対し水瀬家は洋風の一軒家だったので、いつもと違う家はやっぱり緊張していた。
大和が家の前で呆然としていると扉が開く。扉から出てきたのは優しそうな30代の男性だった。
「君が大和君かな?」
「は、はい!」
「幼い時に一度会ってると思うけど、私は水瀬祐一郎です。覚えてないかな?」
「すみません、覚えてないです…。」
「まぁ会ったといっても10年前だし覚えてないよね。とりあえず、中に入りなさい。私の家族を紹介するよ。」
「あ、はい。お邪魔します!」
「まだ初日だししょうがないけど、僕達は家族なんだ。だから他人行儀はやめてくれたらありがたい。僕の事は父さんでいいから。」
祐一郎の笑顔に一瞬悩んだが、確かにその通りだなと思い
「分かった、父さん。」
と言った。素直な事に驚いたのか祐一郎はもっと笑顔になった。
~水瀬家・リビング~
リビングに連れて来られた大和はそこで待っておくようにと言われ、祐一郎は一度部屋を出ていった。数分後には水瀬家の残った家族を連れて戻ってきた。
「紹介しよう、まず最初に…。」
「妻の京香です。よろしくね、大和君。ちなみに何歳に見えるか言ってみて。」
いきなりの質問に戸惑ったが見た目的にも若く感じたので思ったままの感想を伝える。
「30歳ぐらいだと思います。」
その答えが嬉しかったのか京香は笑顔になった。
「あらあら~、大和君ったらお世辞が上手いのね~!」
すると祐一郎が「ちなみにな、私が42歳で彼女がよんじ…『水よ、冷気を纏いて氷結せん-アイス・ロック-』」
祐一郎が言い終わる前に京香が高速で詠唱し、祐一郎を氷の棺に閉じ込めた。
「あらあら~、祐一郎さんったら~、ウフフ。」
この時大和は感じた。
「(この人を怒らせてはアカン…。)」
そう思っている間に祐一郎は自力で魔法を解除した。
「ふー。酷い目にあった…。それで京香の年齢な…『ア・ナ・タ?』…何でもないです。」
再び京香の年齢を言おうとしたが京香の放つオーラにより、黙った。
「ゴメンなさいね、大和君。それで、この子達が娘の…。」
「………氷華です。」
「凍華だよ、大和お兄ちゃん!」
「氷華は大和君と同い年で凍華はあなたの2個下よ、よろしく頼むわね。」
「(氷華さんは無口系で、凍華ちゃんは桜花より一つ下だけど何か俺を嫌う前の桜花に似てるなぁ…。そして何より…。)」
二人を見ながら京香を見て
「違いは髪の毛ぐらいで顔そっくりだなぁ…。」
と呟く。実際、京香と氷華、凍華の顔に違いはほぼなく(強いて言うなら凍華が少し幼く見える。)京香は水色の髪を肩までしか伸ばしてないのに氷華は腰まで伸ばした水色の髪、凍華は水色の髪をツインテールにしていた。
大和の発言をしっかり聞いた京香は
「あらあら~大和君ったら!もう~!」
かなり照れていた。
「………。」
氷華は黙っていた。
「えへへ~、そっくりだよねぇ~!」
凍華はニコニコしていた。
「いやいや、氷華と凍華がそっくりなのは分かるが、京香もそっくりは無理だよ~、年れ…『無慈悲なる水よ、水を氷に変え罪深き者に…。』」
「ちょっ!京香!許して!」
祐一郎は怖くなり家を飛び出したが…。
「ダ~メ(笑)罪深き者に永久氷結の罰を与えたまえ-ブリーズ・ペナルティー-」
京香が詠唱を終えると、外で
「うぎゃぁ~!!!死ぬ~!アカン!これアカンよ!のわぁ~~~…。」
さすがに気になり外に出ようしたが、京香に満面の笑みで止められた。
「時には知らなくていいこともあるのです(笑)」
「はい…。(下手すれば俺の母さんより怖いよ…。)」
頷くしかなかった。
「そうそう、今からご飯にするから氷華、凍華手伝って。大和君は~…、とりあえず、椅子に座って待ってて。」
「うん、分かった。」
「は~い!」
「(アレ?氷華さん、お母さんの前では普通なんだ…。何で俺だけ?嫌われてる?)」
自分と京香の対応の仕方が違うのに早くも落ち込む大和だった。
~食事終了~
「ごちそうさまでした!京香さん、ご飯美味しかったです!」
黒神家は和食が主に対し水瀬家は洋食が主だった。あんまり洋食が好きではなかった大和だったが、京香の料理は美味しかった。
「あらあら~、嬉しいわねぇ~。後でプリン出してあげる!」
「いいなぁ~、お母さん、凍華も欲しい!」
「ハイハイ、後でね。あのね、氷華、凍華。これから大和君とお話があるから部屋に戻ってくれないかな?」
「分かった。」
「しょうがないけど、いいよ!お母さん、プリンお願いね!」
二人は納得すると自分の部屋へ戻っていった。
「さて、大和君。」
「僕の事は大和って呼んでください。」
「そう、分かった。それじゃあ大和。改めてだけど、私が水瀬家当主の水瀬京香よ。」
「えぇ!?」
大和は驚いた。各家でそれぞれ当主はいるのは知っていたが何となく、全員男だと思っていた。
「え?そんなに意外?ちなみにだけど風霧も当主は先祖からずっと女よ。」
「そうなんですか!?いやぁ~、女性だったら名前が変わるから…。」
「あなた、何百年前の話をしてるのよ…。まぁ祐一郎さんは養子に来て貰ったの。」
「なるほど…。」
「って話がそれたね、水瀬家について説明は大志様からあったから分かると思うけど水瀬は水の魔法を得意とするの。水は癒しなど治癒術が4大属性でトップクラスね。」
「大志様から聞きました。治癒術に関しては黒神でも及ばない、治癒術無くして戦いは出来ないと言っていました。」
「まぁあなたの任務は氷華の護衛ってなってるけど、気にしなくていいわ。私がいる限りはね。」
「そういう訳には…。」
「血を見るのが苦手な君には正直無理だよ。」
父と同じく無理だと否定され、へこんでしまった。
「元気出しなさい!私が特訓してあげるから!ついでに治癒術も教えてあげるから!」
「いいんですか!?治癒術は水瀬だけの秘術なのでは?」
「いやいや、水魔法は誰だって使おうと思えば使えるし、治癒術もそんなに高度なのは教えないから。」
「そうですか、ちょっと残念な気もします。」
「まぁ治癒術の練習具合で考えるよ、あと私からお願いがあるんだけどさ、氷華と仲良くしてあげてほしいんだ。あの子ちょっと訳ありで中学からは女子校にするくらいだから。理由はいずれ話すわ、とにかくいきなり来た君に頼むのも悪いけど、氷華と仲良くしてあげて。
「(まさかの女子校で何かあったのかな…。こりゃ難しいぞ…。だけど頼まれたからには…。)分かりました、頑張ってみます。」
「ありがとう!!」
京香は喜ぶと大和を抱きしめた。
「(む、胸が!メ、メロンが顔に!)んむ、ふむ!」
「あぁ、ゴメンゴメン。嬉しくてつい。」
大和が苦しい表情になっていることに気づくと京香は大和から離れる。その際に大和が若干落ち込んだ表情になったので
「(何、この可愛い子!この子が一時的に息子だなんて!ハァ、ハァ、ヤバい、興奮してきた!)まぁとりあえず、あなたの部屋の準備をしましょうか、案内するわ。」
と歳に似合わず義理の息子に興奮していた。
ん~、いい詠唱名が思い浮かばない…。明らかに中二感MAX…。なので急遽魔法名・呪文・能力を募集します!希望として、地水炎風属性で最低1つずつは欲しいです!思いついた人は気軽にお願いします!
例
魔法名
アイス・ロック
呪文
水よ、冷気を纏いて氷結せん
能力
氷の棺で対象物を閉じ込める
こんな感じで出来ればお願いします!
あと感想もお待ちしてます!(出来ればいい評価で!批判だと作者は倒れます)こんなにも人頼みなのはなかなかにいないと思いますが作者はゆったり投稿しようと思っています。そんな作者でもよければ今後ともよろしくお願します!