にゃんて日だ
街を歩いていると大きな液晶画面である女優が流れてきた。
「あー、この間の映画の人か」
「ああいう人が好きなの?」
「まぁ、スタイル良いし美人だしいい女だなーとは」
「ふぅん・・・」
「あら?ひょっとしてヤキモチ?」
むすっとしてる彼女。
「ごめんて、どうしたら許してくれる?」
「今私が欲しいもの当てれたら」
今欲しいもの?なんだ、指輪か?
いや、違った場合すげー悲しいよな。
入浴剤か?ケーキか?バッグか?新しいワンピースか?
誰か教えてくれー!!
「足ツボマッサージ器?・・・」
「違うわよ、おたんこなす!」
「おた・・・」
ズンズンと彼女が先を歩き出す。
急いで追いかける。
おたんこなす!(彼女の真似)
怒り方可愛い過ぎかよ。
ヘラヘラしながら彼女を追いかけていると、
立て掛けてある鉄パイプが彼女の方へ倒れてきた。
ヤバい。
咄嗟に彼女を引き寄せ事なきを得た。
「はー・・・頼むから俺のそば離れないで」
「う、うん・・・ありがと」
二人は街角で見つめ合うとサササッと隅っこへ移動する。
「それで欲しいものって何?」
「何でもくれる?」
「俺に買える範囲なら頑張るよ」
彼女の初めてのおねだり。できることなら叶えてあげたい。
「私が欲しいのはあなたよ」
「へ!?」
「に"ゃ!?」
素っ頓狂な声出た。
通りすがりの三毛猫がにゃんだ?と言いたげな目でこちらを見上げている。
「ひ、引いた・・・?」
彼女が心配そうにこちらを見る。
「いやいや!むしろ喜んでるよ!
つーか、俺はベンツとかマンションって言われるのかと思ったから」
「そっちにする?」
「いや、俺で」
「にゃん」と頷く三毛猫。
三毛猫はまるで俺らを見送ってるみたいに
座ったままこちらを見ていた。
ホテルに無事到着。
初めてだって言うからマグロだろうと思って油断してたらベッドに押し倒された。
色々勉強してきたから試したいらしい。
にゃんて日だ。




