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私の彼はAIのように”感情が無い“男性のように私は想うの!

作者: 七瀬





私の彼はAIのように”感情が無い“男性のように私は想うの!




私の彼は、”人の心を持っているのか?“

私が彼に何を言っても、決して動じない!

どんな事でも理論的に考え、彼の考えに合わないモノは除していく。

そんな彼だから私が彼に冗談を言っても笑いもしない。

常に無表情で正しい事を言ってくる彼。



・・・でも? 世の中の事って”矛盾“ばかりで理論的な考えが

何時も正しいとは限らないじゃない!

そんな時彼は、”子供のように駄々をこねおかしくなっていく。“

いつもは一切、取り乱さない彼なのに。

自分の考えが通用しないと分かると何処でも人の目もはばからず、

大きな声を出し、大きな大人が癇癪をこして暴れまくる!

最初そんな彼を見た私は、啞然に取られ直ぐに彼と別れようと想った

のだが、そんな彼が哀れに想い私は結局彼と別れる事が出来なかった。



『”絢乃は俺の事がどうしようもなく好きだから俺と別れないんだろう。“』

『ああ~哀れな男。』

『えぇ!?』

『ずっと降矢って、冷静で感情を見せない男性ひとだと想ってたけど、

自分の考えに無い事が起きると直ぐに癇癪起こすし、子供みたいに周りの

事なんか気にもかけず駄々もこねるし! それを見て可哀そうだなと想っ

て別れないだけだよ。』

『・・・そ、それは周りの奴らが間違ってるからだろう! 俺の言う通りに

してればいいのに、訳の分かんない事を言うから仕方なく、』

『”世の中ってそんなもんじゃん! それを受け入れられない降矢の方が

私はおかしいと思ってるけどね。“』

『何にも分かってない! 俺の考えは全てが正しいんだ! それの何が

悪いって言うんだよ!』

『だから、世の中は矛盾で出来てんの! それが理解できない方が

おかしいって事よ。』

『”絢乃は俺の味方じゃないの?“』

『今は別にそうじゃないよ、味方とか敵とかそんな考え私にはないし!』

『”絢乃のは俺の彼女だよな! それなら俺の言う事が正しいと思えよ!“』

『”なにこんな事でムキになってんの? いつもの冷徹な降矢じゃないよ。“』

『そ、そんな風に想ってたのか?』

『そうだけど、何? 今更、笑わせないでよ!』

『・・・・・・』

『ずっと我慢してたけど、降矢ってマジでダサいわ! 周り構わずその場で

いきなり寝転んで手足バタバタさせて、本当にヤバいって! ちゃんとした

大人がする事じゃないよ。』

『”じゃあ、俺と別れろよ、そこまで言うんだったら別れろ!“』

『嫌よ、別れたらこんな面白いおもちゃ他にはないでしょ!』

『・・・あ、絢乃、』

『”今日も凄く取り乱してるわね、駄々でもこねる?“』

『・・・も、もういい! 家に帰るぞ!』

『いいわよ。』





・・・こういう事があってやっと私は彼と対等になれた気がする。

それまでは彼はいつも私のずっと先を歩いていて、手に届きそうに

全くなかった。

一方的に彼が言う事をそのまま私は受け入れるしかなかったからだ。

”彼が言う事、彼がすること全てが私は正しいと思っていたから!“

彼の頭は優れたコンピューターで弾き出される彼の考えはブレがない

正しい答えなのだと私は勝手に思いこんでいただけ。

本当は、”彼は完ぺきな男性ではない!“

感情もむき出しに出すし、人間味のある男性なんだと彼と付き合って

分かった事だ。

”だから私は彼と別れない!“

もっともっと彼の人間味を私は引き出していきたい。

冷めた冷徹な彼じゃないって分かったから!

だからたまには、彼を子供に戻させてあげる。

人の目なんかまったく関係なくジタバタしている彼にさせてあげる。

多分これは、彼のストレス発散になってると思うから。

だから彼を解放させてあげる。

私と付き合っている間はね!



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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