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5ー4

 とりあえず眠り始めたビリーへ、これ以上体力が落ちないように、ヒールの魔法をかけつづけている。


 なにを隠そう、あたしはポーションすら作れるそこそこのヒーラーだったりする。


 でも、武器は持つ。そんな感じ。


 守られるだけの女の子なんてありえない。実際みんな、そう思うでしょう?


 逆に男の方が受け身すぎるのよ。


 そう、ビリーに言ってるのよぅ!!


 前世ではあたしをかばってトラックに跳ねられたの遠い昔のこと。


 それなのに、現代では頭が後ろ前についているってだけで体力さえままならない。

 

 なんならまともに歩けないし、立っているのも一苦労。


 だからさ。余計に守ってあげたくなっちゃうんどよね。


「グルーも潜るんだよな? 防具はあるのか?」


 ヤスがグルーに問うと、当たり前、というように胸を叩く。


「ちぃとばかし型が古いが、ちゃんと持ってるぜ。あんたたちのような便利なのじゃないがな」


 そう言うと、向こうからボアーが旧式の潜水服を持ってきた。


「ありましたぜ。船長」

「おう、ありがとうな。ボアーたちはこの付近にとどまっていてくれ。なにかあったら笛で呼ぶから」


 笛? と頭をかしげると、いわゆる犬笛のようなものを取り出して見せてくれた。


「この笛なら、地上から水中まで音が届くんだ」


 なるほど。さすがは船長。いろんな物を持ってるんだな。


「ところで、水中トンネルの中って息ができるの?」

「それはできるらしい。らしいってのは、水中トンネルに行くのはこれが俺にとってもはじめてのことだからだ。客はそう言ってたってだけ」


 へぇ〜。船長さんだからって、一緒に潜ることって少ないのね。


「いわゆる他人のプライバシーにかかわることだからな。だが最近はとんと客が減ったんだよ。みんな、古代龍に願いを叶えてもらうより、地道に職を探す方がぶなんだってことにきがついてやんの」


 まぁ、ビリーの件は気の毒だから、早く解決してやりたいからな、とやさしく微笑むグルーがかっこいい。


 はっ。かっこいいってのはあれよ。ぱっと見のかっこよさであって、浮気じゃないんだからね。


 あたしだって、ビリーがこんな目にあってなかったら、古代龍に会いに行くなんて気持ちは起こらなかったしね。


 さてさて、船は一点を目指して停まった。いよいよ水中トンネルへレッツゴー!!


     つづく



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