表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/18

悪魔が来たりて(2)

「いいよ 出来るかどうかは、まあ話半分で聞いとくけど、」

「失礼だな〜 これ少し時間かかるよ。2〜3日待ってて 出来たら、また来るから」


そう言うと、私の眼の前から消えたのだ。







3日後


世界が揺れた…いやなんとなくな感覚、そんな気がした。全てが振動し、共鳴し、揺れた気がした。まるでノイズのように…テレビを消したその瞬間のように…不思議な感じだった。


その日の夜

彼女は、またやって来た。ベランダから…

「こんばんは!出来たよ〜」


「あっ 普通に玄関入ってくればいいのに…」


「うーん…そこはさ なんだろう なんか失礼な感じ…

 まあいいや、僕達の関係って、秘密の間柄じゃない。

だから玄関で、他の人に挨拶することは出来ないだろう?だからだよ」


「じゃーん とにかく出来ました。感謝したまえ。崇め奉り給え。へへん」

と紙をひらひら

それは、戸籍謄本であった。これなんだ?何が書いてあるんだ?


「よく見なよ。これによると君は母の連れ子、弟の来人は、君のお父さんの連れ子になって

君の両親は連れ子同士の再婚になってるんだ。しかも養子縁組してないからね。氏だけ変更になってるから…もちろん書類だけじゃなくて、世界自体を書き換えといたから…」


「えっ そんな うん…そう言えば…」

そう、再婚前の記憶が…戻ってきた。


「えっ うそ なにこれ?」


リアは少しため息をつき

「はぁ 君だけ、前の世界線の記憶を残しといたからさ。 違いがわかるはずだよ。世界を書き換えたから…どうだいすごいだろ もっと褒めてもいいんだよ。感謝してもいいんだよ へへへへへっ」


「えっ 連れ子同士でどうなるの?血は繋がってないのはわかるけど…」


リアは、少し下がり気味のトーンに話し

「あ〜そこからか〜 うーん 意外と残念な娘なんだ君。 連れ子同士だと、法的に結婚できるんだよ。」


「えっ うそっ 」

眼の前が明るくなった気がした。自分の未来は、変わったのだ。世界が色づいて見えた。


「なので、弟を攻略してみなよ。健闘を祈る。じゃあ僕はこれで」

と消えた…次の瞬間 また眼の前に現れ


「あっ そうそう アフターフォローするから、もしなんかあれば、リアって 呼んでよ

内容次第では、協力するよ。んじゃ…」

そういうとまた消えたのだ。






1週間後 カフェにて


「うーん はい 確かに言いました。言いましたよ。でもさ、そこは自分で努力しようよ

そこまで知らないよ。一番、大きな障壁は取り除いたよね。」

カフェで椅子に片手を広げ、リアは紅茶を啜りながら言った。


「でも…告白したんだ。思い切って…そしたら家族としか見られないって…彼女がいるからって。ほら彼女は前の世界線のままじゃない」


「ふーん へ〜」

興味なさそうに、スマホをいじりだすリア


「でさ、なんとかならないかなって…」


「うん ならない って 言いたいとこだけど。面倒くさいから。 なるよ。でも対価が必要だよ。

悪魔だもん。」


「魂とか無理よ。寿命なら3日分くらいとかどう?」


「しょっぼ 君さ 後、40年は生きるんだよね。少なくとも そのうちの3日って

それは、セコいよ。うーん 面倒くさいんだよ。


大きな案件なら魂を対価にするんだけど。

こういう小さい案件って、実入りが少ないのに、手続きとか稟議とか?大きな案件と手続き変わらないからね。みんなやりたがらないんだよ。」


リアは、ため息をつき

「まっ いいかっ アフターフォローするとか言わなけりゃよかった。ただというか前回と同じでいいよ。誰にも言わないことで。ほんと、言わないでよ。いろいろ面倒くさんだから

それと、ただみたいなもんだから…その分、自分で動きなよ。指示するから いいね。」


「ありがとう。わかったよ」




こうして、1週間後



「じゃあ手筈どおりに…」

私の隣に、信じられないくらいのイケメンがいる。姿を変えたリアだ。


私の友達たちも、恋する乙女モードになっている。何人かハンターの目をしているものがいるが…


私は、弟の彼女を誘い出し…高校の友人達とカラオケに来ている。

リアを私の友人とういことで誘い、弟の彼女の誘った。楽しい時間だった。

リアはそれこそ何人かと連絡先の交換をした。もちろん例の彼女とも



その次の週 来人が家から帰るなり…


来人が「なんで、あんなやつ紹介したんだよ。俺って もう…」

泣きながら、私に怒りをぶつけてきた。


「ごめん そういうつもりじゃなかった。ごめん…私で償えるなら…」

私は、弟を抱きしめ、ニヤリと口角をあげた。


この日、私は来人を手にしたのだ。








この日から世界の全てが色づいた。


同じベットで、抱き合ってから


来人は少し恥じらいながら、起こってしまったことへの後悔からか

「ごめん なんか 甘えちゃった  責任は取るから」と


「いいよ いいよ 男の子だしね。私も反省してる。あんな娘と思わなかったからさ。私でよければ…彼女の代わりするから」


「じゃあ 付き合ってよ。」


(その一言で、すべてが報われた気がした。こうなる運命だったのだと)








「で、付き合ったと ふーん 」

カフエで興味なさそうにスマホを見ながら応える。


3ヶ月後 リアをカフェに呼び出した。


「ほんと、ありがとう。毎日が楽しくて仕方ないんだよ。少し不安になるけど。」


「へ〜 でさ、そろそろ本題に入ろうよ。そんな暇じゃないんだよ。見た目こんなかんじだけど、こちとられっきとした社会人だからね。仕事しないと御飯の食い上げが減るんだよ。」


「でね。体の繋がりとかあるんだけど、不安になるんだよ。遊ばれてるんじゃないかって」


「えっ 遊びでもいいじゃん。仕方ないじゃん。そこまで面倒見きれないよ」


「で、どうしたらいいかなって」


「うん 普通の恋愛相談に行けばいいと思う。」


「不安なんだよ。愛されてるのか?」


「あのさ 人の話聞いてる?」


「で、どうしたらいいかなって」


「惚気てんのか?不安なのか?うん もういい はいはい」

とリアは頭を掻きながら、手を少し上げ、棒状のものを取り出した。


「これは、サービスなんでもう対価いらない。はいこれ 彼に見せたら。それで気持ちわかると思う。これで逃げたら、クズ野郎だけど。後で間違いって訂正すればいいんじゃない後、ここの払いは君の奢りだから」

と紅茶を啜りながらショートケーキをぱくつき、そのまま普通に出ていった。


棒状のものは妊娠検査薬 陽性反応が出てた。



それを来人に見せ

「あなたに迷惑はかけない。今回は自分でなんとかするから」と告げると


「いや、俺 責任取るよ。高校やめて働く 2人は俺が支えるから」

欲しい答えが…渇望して止まなかった答えが返ってきたのだ。


その日から、いやそれ以前から彼の全てが愛おしい。

母がいない日は、寧ろ母がいない日が嬉しかった。二人は新婚夫婦のように振る舞えたから

しかし、その雰囲気は…端からみればわかりやすかった。当たり前だ。隠しきれてないのは。


来人の身の回りのことは、ほとんど私がしたし、母いても目を盗んで、同じ部屋で過ごした。そりゃ無理がある。


「あなたたち、別れなさい。おかしいわよ。姉弟なのに」


そう告げられた。私は、反論 激昂した。法律的にも認められることも話した。

母は、口をつぐみ、そしてこの家を出ていった。


「これからは、あなたが来人の面倒をみなさい。お金は送る。私はこの生活が耐えられない。あなたたちおかしいわよ。」


これが不味かった。来人は責任を感じ…学校に行かなくなった。

私の心には、彼に対して、申し訳ない気持ちが…

この原因を作り、そこまで追い込んだのは私なのだ。


今の彼の劣等感や怯える様、不登校、母が出ていったことは、すべて私のせいなのだ。

それを考えると、狂おしいほど良心が痛む。私さえこんなことをしなければ

今頃、かわいい彼女と高校生活を送り、家庭も崩壊しなかったのだ。



しかしそれと同時に…正直に言うよ。すごく嬉しかった。


來人が私に依存してくるようになったのだ。彼は私なしでは生きていけない。同じベットのなかで震える彼を抱きしめ、恍惚となる。彼の全てを手にしたのだ。








それを遠くから リアは見ていた。


「うまくいったもんだね。彼は、2年後 大きな病気で死を迎える。

その時が楽しみだよ。さんざん付き合って、呼び出しのハードル下げた甲斐があるってもんだね。

彼女、ボクになんてお願いするだろう。何を対価に…ふふ」


そう言ってニヤリと口角をあげた。邪悪な笑みを浮かべながら…




 ここまで、読んでくださり、感謝いたします。


  読んでいて リアクション、感想等、気軽にお教えいただけるとうれしいです。


 

  今後もよろしくお願いします!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ