グレイの章・序
テニスのやり過ぎでキーボード入力と屈伸運動がつらいw
次に現れたのは、騎士団の槍兵ーー彼の名をグレイと言うらしい。
「私は嵌められたんだ! あんな模擬戦受けなきゃよかったのにーー」
「舞台は、ライアの時代から10年後のとある王国ーー
王国騎士グレイは、その実力と、機転の良さでか旧貴族から、一気に出世いていった。
王女の親衛隊ーーそれが彼に与えられた役割だった。
親衛隊隊員は独自の衣装あしらった白い百合の騎士達だが、ほとんどが女性で構成されている。
だがグレイは男性で下級貴族出身だったことから、敵を引き突きつけるいわゆる、タンク的ポジションを与えられていた。
グレイは傭兵になっていればタンクではなくアタッカーやけん制に向いたステータスはあるのだが、機動力の高い王家直属のリリー・ベル親衛隊の一員としてはそうも言ってられない。
何でも初代軒師団長は名誉団員で平民だったが、見事に姫を守ったライアという女性らしい?
その辺、噂の域をで出ないため、詳しくはない
ただ、彼女の意向により、この騎士団は形成されたと聞く。
ただ、高機動軽装歩兵で、構成される担任達では十分な足止め隊員がいないため、グレイのような、やや中量型の歩兵が特例でバックアップ要員として迎えられた。
王女直属部隊ーー下級貴族である、グレイには誇らしいほどの名誉だったと言える。
花の意匠があしらわれた騎士団の紋章は、花に詳しくない彼には何の花なのかわからなかったが、誇らしく美しい紋章として心に刻まれている。
騎士団に伝わる、希望の花を守るとは王女を守ることにつながる言葉として、行動で示さなければならないらしい?
初代団長も、王女のために命をなげうったという噂があり、
希望の花は時として王女自身を指す言葉として例えられている。
どこまでが本当の話かは知らない。 ゼノンは歴史的な事柄には疎い貴族としての最低限の教育を受けはしたが、彼を騎士とした両親は彼を鍛えることを重要視していたために、今日も朝のトレーニングに励みながら、グレイはなんとなくそんなことを考える。
王女の姿を一度見てみたいとは思うが、そんなことを考えてるうちに彼にも婚約者ができた。 槍一筋ーー武道の道を貫いて死ぬのだろうと思っていた彼にも転機が訪れる。
先日のことだ、自分より上の伯爵家の娘が、意外にも子爵でしかないグレイの元に嫁ぐという縁談が出た。
何でも次女であった彼女は、正当な継承権を持っておらずグレイのところに嫁に出される形になったのだという。
女っ気がなく育ってしまったゼノンははじめは戸惑ったが、初めて、目にした婚約者の可憐な姿を忘れることができなくなっていた。 王女とどちらが美人なのだろうな?
ゼノンはミーハーではないが騎士団に配属されたときより、一度だけ王女に拝謁している。 花の紋章をの授与の式典だった。
その祭典に参加した王女は、フードをかぶっていたが、かなり整った顔立ちをしていることは忘れることができなかった。
フードからこぼれるプラチナの髪とミステリアスな美貌を持つ王女は鈴のような音色を持つ声で、ゼノンをたたえてくれた。
例え通過儀礼で用意された言葉であるとしても、そのときの興奮と名誉はゼノンに深く刻まれている。
彼女のためなら命をかけていいとかそう思っていた時期さえあったーー例えば初代団長のライアのようにだ。
だが、婚約したことにより、グレイにも保守的な心が生まれいつまでも夢を見ることを諦めるようになっていた。
そもそも婚約者であるミレイユは自分にはもったいないほどの女性なのだった。
貴族の間もその評判は高い彼女を妻にできる未来を想像して、グレイは王女のことは忘れるように努めていた。
あくまで自分の主としての認識を強く持つようになっていった。
朝の日課を終えると、昼からの模擬戦を終える。毎日このローテーションだ。
夕刻にさしかかった頃ーー一人の騎士団員が声を掛けてきた。
さて、第二章です。 章ごとに題名を主人公名義にしていこうかな?




