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5話:嫌な予感

さっきはワンパンで倒せたし、奴らと戦うこと自体は別に苦じゃないと里奈は思っていた。だが、そもそも正義と悪みたいな感じの大きい争いに巻き込まれること自体面倒くさいのだ。なぜウィッチになっただけでそんなものに加担しなければならないのか、よそでやってくれ。


「嫌だ。戦うってか、関わりたくない」


「すでに関わってるよ、君は。そして逃げたくても逃げられない。向こうから来るんだから」


「まじかよ」


 里奈は面倒なことになったと軽率な判断を後悔した。


「まあいいか。腹立った時にいいサンドバッグになってくれるだろ」


 だが引きずるようなタイプでも無かったので、里奈は気持ちをすぐに切り替えた。


「で、次はいつ現れる?」


「さあ。それもわからない」


「なんもわからねえじゃねえか」


 馬鹿馬鹿しいと里奈はため息をついて、ふと窓の外を見た。汚れていて外の景色が見えにくい。


「ん?」


 だがそれでも分かる異変に里奈は気づいた。空の色が変わっていることにだ。さっきの戦いで見たのと同じ色だっ

た。


「なあ。もう結界ってのは切れたんだろ?」


「うん。そのはずだけど」


「じゃああの空はなんだよ。もしかしてまだオレに何か言ってないことでもあるのか?」


 疑いの目を向ける里奈。だが奏音は里奈を無視し、慌てて外を見た。


「本当だ。ま、まさか」


 クールに構えていた奏音が狼狽えているのを見て、里奈はこの空がイレギュラーだと言うことを理解した。


「お前らのじゃ無いんだな」


「う、うん」


「じゃあ、誰のだ」


「多分。いやでもまだここは知られていないはず」


 奏音の反応を見て何かを察した里奈は、ビルの外に向かって走り出す。何が起こっているのかはわからないが、とり

あえずここにいてはいけない事だけは感じとった。


 その里奈の予感が当たり、里奈がビルを出るのとほぼ同時に、ビルが上から潰されるように崩れた。


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