〜交通事故〜 ②
・**☆☆年12月10日(土):目覚めた
事故から数週間経ったか忘れたくらい仕事が忙しくなっていた。この日だけ、有休をとった。
あいつの見舞いに行く為に。
「お前、いつまで寝てんだよ。こっちは、お前が急に休んだから仕事が忙しくなったじゃねぇか。だからよ、早く目を覚ませよ…。」
俺は、数週間・数ヶ月経っても未だに起きない、寝坊助の為に病院に通っている。そして俺はそこで初めて気づいた。
俺はあいつの事が・・・。これが本当にあっているのか不安で、梨穂と炎・真葉・火乃香にメールをした。
そしたら、4人から驚いた解答が届いた。
【知ってる。というか、私たちは高校の頃から気づいてたから。鳳凰、気づくの遅過ぎない?】
ハハッ ありがとう。お前ら。
後日、病院から連絡が来た。
「永田様でしょうか?」
「はい。」
「私は夜舞様の身の回りなどをお世話しております。看護師なのですけど、夜舞様がお目覚めになりました。」
「えっ…!?あいつが起きた。連絡をくださりありがとうございます。はい、では。」
ブチッ
「よっしゃぁ!!あのっ、寝坊助、ようやく起きたか。」
ー病院(夜舞の病室)到着ー
「はぁ、疲れたぁ。走らなきゃよかった。というよりも、お前らがなんで俺よりも早いんだよ!」
「えっ、だって、タクシーで来たから。」
「連絡が入ったのは、こっちが早いんだぞ!」
「そりゃあ、お前がメールした後に“よっしゃあ”っていう文字送ってきたから。勝手に察した。」
俺、そんな文字送ってたのかよ…。
「まぁまぁ、みんな。その辺で。」
夜舞が元気になって、本当によかった。
これからも楽しい日々が続くんだな。
これは、単なる1つの事故に過ぎなかった。
もっと残酷なことは、
まだまだこれからの先の話なのだから。