The Forbidden Disaster and the end of the world?
───だからね、きっと英雄が来てくれる
今こそ旧約を果たそう
終わりなきこの災厄に終止符を。
運命なんて壊してしまえ
諦観なんて捨ててしまえ
全ては使命が為
全ては忠義を尽くす為
全ては約束を果たす為
全ては終わらせる為
全ては████████の為に。
それだけ、を
それだけを考えて───
只、己が為すべきことを成せ
只、それだけの為に命を賭けろ
只、それだけの為に、犠牲になれ
若しも、禁忌が目醒め
その忌まわしき力が世界を壊すというのなら___
───俺が殺せば良いだけの話だ。
───だから死んでくれれば良かったのに。
Ⅳ.Encounter with a Witch【魔女との出逢い】
───書庫の扉を閉め
その場を後にする。
屈まないと真面に通れないほどの狭い道を
無言で男が歩いている
一歩、足を前に踏み出す度 響く靴音。
反響するその音は空虚で
何処か乾いた空気を微かに震わせる
男が持つ洋燈の仄青い光が
辺り一帯を照らし出して
光が暴く罪 照らし出すその業
過去が現在に追い付いた
それは、それはあまりにも犯した罪に釣り合わぬ
罰の軽さ、罪の重さ
‥‥‥‥‥‥限りある命 いつかは潰えるもの
誰もが何時かは死ぬと知っている。
だが其が今日であろうとは誰も思わぬ
だが其が明日であろうとは誰も考えぬ
いつ死ぬか
いつまで生きるか
そんな簡単な問いにすらも答えられない貴方は
とても─────────
だから潜む影に気付かない
だから光に眩むのだ
ほら眩んで、暗んでアナタに絡む
因果という名の闇が現在に追い付いた
闇に惑う心の儘に喚べば良い
その名を─────
レアリ=ジーヴァ
人呼んで禁忌の魔女───と。
さぁ此処に
契約を交わそう
掟の遺志の儘に
Ⅳ.Encounter with a Witch【魔女との出逢い】終