呼び出し
「シーマ、冒険者ギルドから呼び出しがあったよ。今日何時でもいいから来てくれってさ」
朝の食堂に着くなり、シンシアさんからそう告げられた。
「俺たち何かしたっけ?」
「思い当たる節はないわね」
「案外、アイラがブラックバード食べたいだけかもよ笑」
「まさか、それはないだろ...って言いきれないな笑」
「でしょ!笑 」
「とりあえず行ってみればわかるでしょ」
「そうだな。じゃあ、朝食済ませたら向かうことにしよう」
冒険者ギルドに着いたら、受付中なのにアイラが手招きをしている。
こともあろうか、他の冒険者との話しを他の受付の人へと引き継ぎ、俺たちと共に別の受付へと移動した。
「あれ?シェリルが変わった。何だか一段と綺麗になったみたい。何かあった?」
おー。アイラ鋭いな。
シェリルは昨日、大人の階段を派手に登ったんですよー。
言えるわけないけど...苦笑
「そ、そんなことよりアイラ、他の冒険者の受付中だったのにいいの? ボクらはそんなに急いでないから後でもいいんだよ?」
「ううん、いいのいいの。こっちのほうが遥かに重要だから」
「それでアイラ、その重要な用件とは何なんだ?」
「それが、ブラックバードの料理をまた...、アイゼンの幻陽のフォルティスさんより『急がなくてもいいから近いうちに王都へ来てくれ』との連絡が入りました」
「「「...。」」」
重要な用件の中に、アイラの本音が入ってたような気がするけど気のせいか?
俺たちがボーッとしてたのでアイラがまた喋りかけてくる。
「あの~、ちゃんと聞いてました? 重要な用件なんですよ?」
「うん。分かってるんだけど、もう1回言ってもらっていいかな?」
「だから、ブラックバードの料理をまた...「アイラ待って!!」食べたい...はっ?!」
「...。」
「アイラ...。この前のブラックバードの料理が忘れられないのかもしれないけど、今は仕事に集中しよ!」
無言のセレナに対して、シェリルは仲のいいこともあってちゃんとアイラに正論を突きつけている。
「ごめんなさい。あれ以来、シーマさんがブラックバードに見えるようになっちゃって...」
何だそれ笑
俺がブラックバードに見えるなら結構な重症だぞ!笑笑
「まぁ、それはしょうがないけど、今は違う話でしょ。アイゼンの幻陽が呼んでるから近いうちに王都へ来い、これで合ってる?」
いやいや、シェリル。
しょうがなくないでしょ。
俺がブラックバードに見えるんだぞ!!笑
「はい、合ってる。それで合ってるけど、皆さんが王都へ行っちゃったら私、料理食べられない」
「「…。」」
「ダメだこりゃ!! シーマ、近いうちにアイラに何か与えてあげてよー」
「いいよ。そんなアイラを放っておけないからな。何か考えておくよ」
「はうっ!!」
「どうかしたか、アイラ?」
「そんなアイラを放っておけない...。なんてイイ響き...❤」
「「...。」」
忘れてた。
アイラは妄想系だった。
でも、今の俺はアイラにとってブラックバードでしかないからな笑。何を言っても大丈夫だろ。
それにしても、王都かー。
フォルティスさんに何かあったのかな?
でも急がなくてもいいってところからすると、ほぼ料理絡みだろうな苦笑




