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「シェリル、ヤバいな」


「うん。まさかあそこまでとは...ね」



今、俺たちはフィデールからグランツに戻っている途中だ。


元々身体能力が高そうだなとは思っていた。今までは「商人」の肩書きのほうが重かったのか、スキル共有が影響しているのかは分からないが、タカが外れたようにシェリルの動きがまるで違う。


サーチで獲物を確認し、隠密で近づいたら投擲で殺す。しかも、その流れに一切の無駄がない。



「ギョェー!!」



あっ、また何かがシェリルに倒された。



「またオークだったよー!! アイテムボックスに入れといたから!」


「「...」」



まさか、シェリルのアイテムボックスの使い道が魔物入れになるなんてな...。てっきり溢れんばかりの物資でいっぱいになるかと思ってたのに。

ブランク的なものがあるとはいえ、もう立派な冒険者だ。しかも俺たちよりも上位なのはもはや疑う余地もない。


俺もセレナも頑張って追いつかないとな…。そもそもの土俵が違うような気もするが、冒険者は結果が全てだ。そこで食らいついて行くしかない。



「なぁ、シェリル。商人辞めて冒険者になれば?」


「うーん...。今はまだ商人のほうがいいかなー。シーマのおかげで強くなったから、なおさらそう思うのかも」


「...」


「そもそも商人をやってなかったら、シーマとセレナに会うこともなかったからねー。ボクは商人であるべきなんじゃないかと思うんだ」


「そうか。確かにその通りだな。悪かった」


「ううん、気にしないで。ボクのことを思ってくれただけで嬉しいよ!」



俺が宿屋の主であるように、シェリルは商人なんだ。

俺もそうであるように、シェリルにとっても心の拠り所なんだろうな。無理にそこを変える必要なんてないんだ。




「!」


「どうしたシェリル?」


「ブラックバードの群れがいるけど、もっと近づかないと届かないね...」



シュッ!


シュッ!



「グワァー!!」「ヴアァー!!」


「♪」



シュッ!



「ギャァー!!」


「♪」



「「...」」



いかん。

BJセレナが復活した。

こうなると誰にも止められんわな...。

だってあんなにランランとしてるんだもんよー。

あっ!また1体落とした。



「あ~あ、終わっちゃった」


「「...」」



元々潜在的なスキルでもあったのかな?

セレナって魔法よりも弓のほうがセンスあるんじゃないかな…。

何かそう思わずにはいられないほどの状況だ。



それにしても、

セレナといい、シェリルといい、

ここにきて戦闘能力が開花している。


それに比べて

いったい俺は何をしているんだろう?


このままでいいわけがないが、2人が頑張ってるのを止めて俺がしゃしゃり出る

のもどうかと思う。


フォルティスさんやクリスさんと剣を交えてた頃が懐かしいな。

もっとあの時間を持っていれば...なんて、今になって思うとは。




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