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幕間 協力(セレナ視点)



「セレナさん、さっきはありがとう」



夜営の馬車の中に入り、横になろうとしたところでシェリルが話しかけてきた。



「あぁ、認めるって話?」


「うん」


「別に感謝されることはないわよ。シェリルならいいと思ったから言っただけよ。それよりシェリル?」


「何?」


「本当にシーマでいいの? 私もいるし、これからも増えるかもしれないのよ?」


「うん。シーマさんがいい。ボクもいろんな男の人に会ったけど、結婚したいって思えたのはシーマさんが初めてなんだ」


「やっぱりアイテムボックスがあるから?」


「それも無いとは言わないけど、今日の山賊との戦いはカッコ良かった❤ ボクに隠れろって言うわ、セレナさんを危険から遠ざけるように戦ってたし」


「そうだったわね」


「最後、シーマさんが危ない時があったでしょ?」


「あったね。私はビックリしちゃって何も出来なかった…」



そうあの時。

シェリルが助けてくれなければシーマはおそらく死んでいた。


私には魔法があるのにも関わらず、咄嗟の判断が出来なかった。それについては口にはしないけど、ずっと後悔している。


私には出来なかったことをシェリルは出来た。

それが事実だ。



「あの時ね、ボクは考えるよりも先にナイフを投げてたんだー。今までそんなことは一度もなかったのに」


「それってどういうことなの?」


「ボクにもよく分からない。でもそれだけ、この人を失いたくないって気持ちが強かったんじゃないかって今ならそう思えるんだ」



シェリルもそう思ってくれてるのね。

その気持ちがシーマを救ってくれたと思うととても嬉しい。

何も出来なかった私が言えることじゃないんだけど、もう2度とこんな事がないようにとシェリルにお願いしてみる。



「ねぇシェリル。これからも今日みたいにシーマを助けてくれる?」


「もちろんだよ。シーマさんだけじゃなくて、セレナさんも助けるよ!」


「ありがとう。グランツに戻ったら出来るだけ私も協力するからさ、2人でシーマの奥さんになろうね」


「うん! セレナさん、これからもよろしくね!」



シェリルは商人としても暗殺者?としても毅然として立派なのに、こうして見ると、ただの赤毛ショートの可愛い女の子にしか見えないから不思議だ。


でも、シェリルとなら上手くやって行けそうな気がする。




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