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依頼



「シーマさんとセレナさんにお願いしたい依頼があるんですけど」



冒険者ギルドに入るなり、アイラに声をかけられた。



「俺たちに?」


「いや、指名依頼ではないんですけど、お2人にお願いしたいんですよ」


「どんな依頼なの?」



何度も通ってるうちに親しくなったセレナがアイラに聞いた。



「私の友達の護衛依頼をお願いしたいんです」


「なるほど。そういうことか」


「そうなんです。仲のいい女友達なので安心できる人たちがいいなって思って。お2人ならピッタリかと」


「わかった。引き受けるよ」


「どんな依頼か確認しなくていいんですか?」


「アイラなら間違いはないだろ」


「っ?!」



俺が答えた途端に、隣りから肘で脇腹を突っつかれた。

突然のことに俺もアイラもキョトンとしてしまう。



「ねぇシーマ。そういうところが危険なのよ」


「何が?」


「知らない!!」



セレナが急にむくれだしたな。

何か悪いことしたか、俺?

また何か甘いものでも献上するしかないのか?

プリンは...ダメだな。

宿で作ろうもんなら、シンシアさんにバレてエラ(エロ)いことになる。

まぁいいや。また後で考えよう。

今は依頼のことだ。



「それで、依頼の具体的な内容は?」


「えーっと、フィデールまでの護衛依頼で、行って帰ってくるまでの期間です」


「帰り道も?」


「そうです。通常の護衛依頼は送り届けるだけの片道ですが、今回は私の友達で可愛い女の子の依頼人ですからね。信頼出来る人達に往復をお願いしたいんです」


「また可愛い女の子...」



あれ?

セレナが頭を抱えてるぞ。



「どうしたセレナ? 俺にはセレナがいるんだ。他の子に手は出さないよ」


「はうっ!!」



ん?

セレナに向かって言ったんだけど、

何故かアイラが悶絶している。



「彼氏に言われてみたい言葉、その6が...」


「「...」」



アイラって妄想系なのかな。

まぁいいや。そこには触れないでおこう。



「ねぇシーマ、覚えておいて」


「何を?」


「あなたにそのつもりがなくても、相手はそうもいかないことがあるの」



ふぅーん。

そっか。

でも、それって俺にはどうしようもなくない?

ただ普通に接するしかないよな。

それしか出来ないし。

とりあえず、話を先に進めるか。

アイラも正気に戻ったようだし。



「それで、依頼はいつからなの?」


「出来るだけ早いほうがいいらしいですけど」


「今日明日で準備するから、明後日からでいいかな?」


「わかりました。彼女にはそのように伝えておきます。明後日の朝にギルドへ来てください」


「わかった」



初めての護衛依頼だけど大丈夫かな?

まぁ、何とかなるだろ。




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