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マヨテロ



「ねぇ、シーマ! 何このソース!」



朝からエテルナさんが食堂で騒いでる。

まぁ、昨日のセレナの反応から、何となくこうなるとは薄々感じてたので予想通りの反応だ。



「うめー、うめぇ…」



フォルティスさんも何やら喋りながらガツガツ食べてくれている。


だけど、問題はオルテガさんだ。さっきから無言で野菜スティックを食べているのが妙に気になる。



「レモか」



やっと言葉を発したと思ったら、食材を当ててきた。



「さすがにわかりますか」


「あぁ。でもレモをこんな使い方するとはな」


「ははは…。何となくですよ。朝っぽくていいかなって…」



異世界の知識ですなんて言えるわけもないから、それとなく誤魔化しておく。



「確かに。さっぱりしてて朝にはピッタリだ」


「ねぇシーマ。このレシピさ、商業ギルドに売りなよ!」



ウチは宿屋をやるにあたり、商業ギルドには登録している。毎月銀貨1枚払わねばならないが、それをしないと営業できないのだ。

その商業ギルドにはレシピを売ることもできる。ギルドの上役に認められれば相応の価格で買ってくれる。ギルドはそのレシピを希望者へ売ることで利益を得られるという仕組みだ。


エテルナさんの言葉は嬉しいし、商業ギルドの副ギルド長にはよくしてもらってはいるけど、正直そのつもりはない。


というよりは、今ではない。


そんな気がしてるんだよな。



「これはココのお客さんのために作ったものなので売ることまでは考えてませんね」


「えぇー、もったいないよ。絶対高く売れるのに…」


「まぁそう言うなよエテルナ。ココに泊まってればまた食べることができるんだろ? なぁシーマ?」


「そうですね。お客さんだけの特権だと思ってくれれば嬉しいです」



いち早く食べ終えたフォルティスさんがフォローを入れてくれて、面倒なことにならなくて済みそうだ。


レシピを売れば確かにお金になるかもしれないが、今はそれ以上にお客さんのことが大事だ。どれだけお客さんを繋ぎとめられるかでこの宿屋の未来が変わってしまうのだ。そこだけはブレてはいけない。



「ガンマさんの野菜の取れ具合もあるので、毎日という訳にはいきませんが、また作ってと言われれば作りますよ」


「そうだな。エテルナがここまで言ってるんだ。また頼むぞ!」



さすがに2~3日は要らないよな。


さて、明日の朝食どうしよう…?




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