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陸斗君は右腕を隠したがる  作者: びおれ
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今年の目標〜!

「まずは今年の目標を言う!!!」


ごくり……(帰宅部の目標ってなんだよ!ってつっこみたかったがここは流れに乗ってみた」


「それは……県大会出場だ!!!」


おおおおぉぉぉおおおお?いやそこはさ!全国大会優勝とかだろ!目標低いな!!県立高校かよ!


「それに向けて日々部活に励んでもらおう!!」


「お、おぉ〜」


「では早速だが…今からみんなで帰りましょ!」


「さあんせええい〜!!」林先輩が嬉しそうだ。


「ただの帰宅じゃないですか」


「何を言う!これも立派な練習だ!!」


ということで5人で帰ることになった。


「ところで左湾ずっと気になってたんだが…なんで左腕だけ太いんだ?」


おおおいいい!桐原先輩それは触れちゃならんのよ!!


「テニスをしているからです!!左手ばかり振ってるとどうしてもこうなってしまうんです!」


「そっかあテニスかあ!!」


はは〜んなるほど賢い嘘をつかねえ。そもそもそんな太くなるまでテニスをするなら帰宅部入らねえし右手でスマホいじってるの見たし俺はお見通しなんだよおお!!


俺はこっそり左湾の隣に行って小さな声で呟いた。


「おい左湾。お前左手派なんだろ?俺の目は誤魔化されねえぜ。」


「んぐぅ…お、男同士の秘密にしようぜ」


わかる奴にはわかる。このことを悟ったのか秘密にしようとしてきた。まあこれで友情が芽生えるのもおかしな話だ。


「なにしてんだよあんたら気持ち悪い…」

佐野にぼそっとつぶやかれてしまった。


「ところで桐原先輩。帰宅部の大会って何ですか?」


俺はふと疑問に思った。


「ふふふ、スタートはランダム。そこからいかに美しい帰れるかを競う。それが帰宅大会!!去年の全国決勝戦には痺れた!!!あれほど綺麗に帰れるものとは……」


「審査員もいるから結構判定シビアなんだよおお。」


林先輩が言うなら間違いなさそうだな。


それにしても桐原先輩は変なスイッチが入ってしまったようだな。帰宅部かあ。なんかちょっと面白そうだな!俺の右腕も隠せそうだし!


「では、ここで解散だな!みんな気をつけてね。また明日!」


こうして一日が終わった。





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