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陸斗君は右腕を隠したがる  作者: びおれ
13/14

新しい部員

昨日は色々な目にあったな。学校の廊下を歩いていると、


「やあ!陸斗君!」

誰だろう。この僕に声をかけるなんて

「あ…あれ!?神村さん!?」

「ふっふ〜見つけたよ〜陸斗君〜」

「同じ学校だったのかよ!なんで昨日言わなかったんだ!」

「いやあ?驚かせたかったのよ〜」


くっ!まずいことになった。この人はもう会わないと思い昨日ついやりすぎてしまった!


「陸斗君〜なんで長袖で隠してるの〜?ほんとはムキムキなんでしょどれどれ〜」

「さ、触らないでくれ!昨日のあれは…その偶然だ!ひょろひょろで恥ずかしいから見せてないだけだ!」

「なんで隠すのよ〜けち〜」


危険人物だこの人は!関わらないようにしよう。


「ねね!ところで昨日はなんであんなところにいたの?」

「あ〜、帰宅部の練習してたんだ」

「帰宅部!?なにそれ面白そう!!」

「君の思ってる帰宅部とは違うよ。思った以上にきついもんだぞ」

「ふ〜〜ん」


何が企んでそうだなこの女。


「り〜くと君!お願いがあるんだけどさ〜」

「だめだ」

「まだ言ってない!!」

「どーせ帰宅部に入りたいとでも言うんだろ!」

「いいじゃない!お願いよ!楽しそうじゃない!」

「ほら!もう授業始まるぞ!教室戻れ!」

「…はーい」


全く油断ならない女だ。僕の正体がバレかけてる人に帰宅部入られたらたまったもんじゃない!


そして授業が終わり俺は部室は向かった。


「みんなにお知らせがある!」

桐原先輩…お知らせって…

「今日は新しい部員だ!!入っていいぞ!」


「どうもー!神村幸です!よろしくお願いします!」

うっ………

「なんでいるんだよ!!」

「残念でした〜」舌を出して挑発してきた。


「なんだお前たち知り合いか?」

「ま、まあちょっとした」

「ということだ!早速だが週末の合宿は幸ちゃんも参加するからな!仲良くしてやってくれ!」


「よろしくね幸ちゃん。私佐野夢子。夢子で大丈夫よ」

佐野が声をかけた。同い年の女の子だからそれはテンション上がるか。

「よろしくゆめちゃん!!」

「ゆ、ゆめちゃん…」


あの2人性格真反対だな。

はあ、厄介なのが来たもんだ。果たして俺の右腕は隠し通せるのか…



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