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木広洲町の生活シリーズ  作者: 大垣さん
6/9

第六話 変異。

今回もお読み頂き、誠に有難うございます!

今後も投稿致しますので、宜しくお願い致します!!

 ショロロロロ……

興奮で熱くなったアソコから、勢いの弱いおしっこが出て行っては、おむつへと吸収されて行った。

 ムジュッ

 不意に、吸収真っ最中のおむつ地が、士の陰部に押し付けられる。

 それは……。

「してる、吸収されてる、あったかい」

 愛夏が、おむつの状態を確認していたからだった。

 より確かめるために、愛夏はおむつを少しだけ揉む。

 グジュ……グジュ……。

 ほかほかのおむつを当て付けられ、揉まれる。

「んっ」

 この行為により、うちに秘めていた興奮はおむつの中へ明確に表現された。

 ムクムクッ……。

士のアレは、濡れたおむつの中でゆっくりと発達して行った。

 しかし愛夏は、そういう類についてはまだ経験が無かった。だから、誤解してしまった。

「うんち、したの?この固いの、うんち、だね」

「え、えっと、あの」

「恥ずかしがらなくて、いい、私もおむつに、うんちするから、週5で。今日も、もうすぐする頃」

「そうなんだ」

 一言返すのがやっとだった。士は深呼吸をして、アレを落ち着かせようとした。

 しかしその対処法を、愛夏は更に勘違いしてしまった。

「息、荒いね。まだ出、るの?」

 士は一瞬そうじゃないと答えようとした。しかし、本意を言えば気持ち悪がられそうだったからやめた。

 士としては、これからも愛夏に替えて欲しいと思っていたからだ。だからこう答えた。

「出る」

「そう、ならわたしも、する」

「え?」

「昔、ネット小説で読んだ。手違いで手錠に括られた男と、それをしてしまった少女二人でうんちする話。二人とも、仲良くなってた。」

「でも、でも、え?」

「するね、これも、お近づきの、しるし」

 そういうと、愛夏は四つん這いになり、お尻を士の方へ向けた。士は戸惑いながらも、これは見なくては行けない事だと悟り、腕を曲げて、上体を起こした。

 膝の辺りまでを覆っていたパーカーは四つん這いになった事で太もも辺りまで捲れた。

 その端からは、黄色く染まった紙おむつが顔を覗かせる。

 ほんとにグッショリだ……ほんとに同類なんだ……。

 ムジュッ。濡れたおむつの中で、士のアレは更に大きくなる。

「つかさ、くん。」

初めて愛夏が名前を呼んだ。

「なに?」

「引いて、ない?こんな、はじめてのあいさつ、で。はじめての相部屋だから、おむつ好きどーしだけど、わからなくて」

「ううん、むしろありがとうって言いたいよ。僕と一緒に、これから大っきい方もしてくれるんだから。」

「良かった……あ、来た。」

 愛夏が言った瞬間。

  ムチュッ。

 ソーセージをひりだすような音が、おむつとパーカーに包まれたお尻の向こうから聞こえた。

  愛夏の、静かなうんちお漏らしが始まった。

「んっ」

 ムチチチチチチ……。

 野菜を多く食べてるのか、愛夏のうんちは音を途切れさせる事なくおむつの中へと投下されて行く。おむつはムクムクと膨らんでいった。水分は少なめで、黄色く染まったおむつの表面に色の変化は無かった。

「まだ、出る、よいしょっ、んんっ」

 ミチチチチッ……。

 健康的なうんちが出て行く音が、部屋に響いていく。

 クシュクシュクシュクシュ!

 それに、別の音が加わった。

「あっ、んっ」

 それは、士がおむつを揉む音だった。 

 もう、発達したアレを世話せざるを得ない程に、興奮が高まっていたのだ。

 ミチチッ……プッ……プッッ。

 二回放屁して、愛夏のうんちお漏らしは終わった。

 しかし……。

 クシュクシュクシュクシュクシュクシュ!

 士のおむつ揉みは終わらなかった。

「そろそろ、そろそろっ!」

 正に絶頂を迎えていて、止められなかった。

 そして。

「ぬあっ」

 クシュッ!……シュッ、シュッ、シュッ、シュッ……。

 おむつの内側から、テントを貼るように膨らみが動き、そして萎んでいった。

 アレが、ミルクを放出し切ったのだ。

「はぁ……」

 士はその気持ちよさに果てて、瞼を閉じた。




「かさくん……つかさくん、起きて……」

 ぼんやりとした世界のどこかから、愛夏が自分を呼ぶ声が聞こえた。

 やがてぼんやりは引いて行って、意識がはっきりとしてくる……。

「はっ!」

 士は飛び起きた。

 ゴツン!

 途端に、何か硬いものにおでこが激突した。

「あたたたた……なんだ?」

 頭と目がチカチカするのを耐えながら瞼を開く。

 そこには、おでこを押さえてペタンコ座りをしている愛夏がいた。

 何に当たったのか、これにて明確となった。

 頭の衝撃が落ち着くと、士は濡れたおむつの感覚がなくなっている事に気がつき、おむつを摩った。

 当てているおむつに、濡れた箇所はない。どうやら気絶している間に愛夏が替えてくれたようだ。

 士は礼を言おうとした。でもすぐに言えなかった。

 冴弘愛夏を、なんと呼べば良いか分からなかったのだ。

 士は考えた、考えて考えて、やっと結論を出した。

「ありがとう……あいか……さん……」

「どう、いたしまして……じゃあ……次は私……」

 愛夏は静かに言って、ハイハイして士に近づいた。

「うっ」

 綺麗な茶色い二つの瞳が、眼鏡越しに士を見つめる。

「つかさくん、めんどーみ、いい?」

「面倒見?ど、どうだろ?でも家で猫飼ってたから、そこそこかな」

「ねこ……やった」

「え?やったって?え?」

「見てて……」

 愛夏は俯き、眼鏡を外した。途端に四つん這いだった体勢は崩れ、お尻は床に付いてまたペタンコ座りになった。その体勢はさっきおでこをぶつけた時に似ていたが、ちょっと違った。しなやかに腰が曲がっていて、手は軽く握り、くっつけて床に乗せていた。そして顔は士のお腹辺りに埋め、グリグリと擦り付け始めた。その仕草を、士はよく知っていた。しかしその記憶は人がした記憶では無かった。

「にゃ……しちゃった……にゃ……」

 埋め続ける愛夏が、可愛く唸った。

「そうなのか……」

 士は、眼鏡を外す前に愛夏が言った「やった」の真意が分かった。

「愛夏さん……お漏らしすると猫になっちゃうんだ……」

 なんで可愛い癖なんだろう。なんて自分は幸運な相部屋人と巡り合えたんだろう。

 クシュクシュッ!士のアレはまた、心と比例して興奮した。

 すぐにまた発散したくなる。でもまだだ。今は、この変異を受け止めてあげるべきだ。面倒見の事を聞いたのも、きっとこうなった後に受け入れてくれるか不安だったからに違いない。

「ひょっとしたら、こうなるのが原因でここに来たのかな、愛夏さん……」

「にゃあ……くさい……にゃあ……」

 声がくぐもって来た。

「よしよしっ」

 士は、ただ可愛がる気持ちだけで愛夏の顎をこしょこしょとくすぐった。愛夏(猫)は口元を弦みたいに反らせて笑ってくれた。

 可愛いなぁ。

 ジュル…。おむつの中が、湿ってくる。

 その湿りが、まもなく白い液を発射しようとした時だった。

「ふにゃぁあ……愛夏と同じことしてくれたにゃあ…」

 にんまり笑っていた口がわずかに開いてそう言った。

「え?」

「懐かしい……にゃぁ……」

 スッ。顎をくすぐる手が止まり、汗でじわりと湿る。

 発した言葉はどう理解しようとしても客観的だった。多重人格と言うものがあるから、それが人ならまだ分かる。

 しかし今発したのは猫としての視点だ。顎をくすぐると喜ぶのは猫を飼っていなければ分からない。

 つまり、愛夏の体の中には……。

「あの……今、話しているのは、誰ですか?」

 士は、意を決して問うた。




                つづく。


さて、果たして冴弘愛夏に何が起きたのか!

気になる方!お次へどうぞ!

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