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⑹『うたと、かたりに、ついて』・・・うたと、かたり、での生活
⑹『うたと、かたりに、ついて』
・・・うたと、かたり、での生活
㈠
人間は、両親から命を授かってから、生きていかなければならない、という使命を宿している様である。不可思議にも、それは、当たり前のこととして既存するし、死への恐怖が先立つ。別段、死を選ぶ人もいるにはいるが、それでも、苦渋の決断の様である。
㈡
うたと、かたり、が、人間の人生に大きく結び付いていることは確かだろうが、それで生きていくとなると、余程の覚悟と、能力が必要だろう。まさに、うたと、かたり、によって生計を立てることは、危うい様で、また、劇的でもある。その様な生活は、命がけなのである。
㈢
自分は、生きる事について、考えるまでもなく、生きることを選んでいる。自分にとっては、うたは聴くもの、かたりは書くものであるが、何、不自由なくそれらを実行出来ている点で、うたと、かたり、での生活を送ってはいるが、命の尊さを知ったという観点から、芥川や太宰の様に、死を自ら選ぶことだけは、避けたいと思っている。