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五
鏡の前に立つ。
映っているのは、特別な変化を持たない顔だ。
生活は続いている。仕事に行き、金を使い、また働く。
賭けも、女も、以前と同じ形で戻ってきた。
灰町のことを、ときどき思い出す。
あの街では、説明がいらなかった。
名前も、理由も、過去も、先の話も。
救われなかったことだけが、はっきりしている。
それでも、否定もされなかった。
地図を開く。
線は引かれていない。
白いままの部分に、指を置く。
しばらく、そのままでいる。
鏡の前に立つ。
映っているのは、特別な変化を持たない顔だ。
生活は続いている。仕事に行き、金を使い、また働く。
賭けも、女も、以前と同じ形で戻ってきた。
灰町のことを、ときどき思い出す。
あの街では、説明がいらなかった。
名前も、理由も、過去も、先の話も。
救われなかったことだけが、はっきりしている。
それでも、否定もされなかった。
地図を開く。
線は引かれていない。
白いままの部分に、指を置く。
しばらく、そのままでいる。