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空は晴れていました

作者: 菜の花
掲載日:2025/12/11


重い扉を開けて

自室に一直線

ベッドに沈み込む

空は晴れていました


雨上がりなので

窓には水滴

電線の上では

鳥が並んでいて

他人の温もりに

心を解かしていました


そんな中

私は部屋で

独り眠り

誰にも気づかれず

枕を濡らす日々でした


もう少ししたら

夜がくるので

耳を覆う

そうして目を瞑らなきゃ

真っ暗闇に呑まれてしまいます


夜が訪れました

部屋の電気が消えました

外は闇に包まれて

誰の顔も見えない

そんな夜でした


カチ、カチ、カチ

ベッドの横で

アナログ時計が時を刻み

遠くで車と風が

颯爽と通り過ぎてゆく音がしました


ひとつ、ふたつ、みっつ

ひとつ、ふたつ、みっつ


布団に潜り込んで

数を数える

寂しい夜が帰るまで

夢の世界で待つために

私はゆっくりと目を閉じました


カーテンから

眩しい光が差し込みました

外では鳥が鳴いていました

子どもの声が聞こえました

人々の足音と

朝を生きる声で溢れていました


私と外を分けるカーテン

そっと開ければ広がる青空

深く息を吸い込み

ゆっくりと吐き出す

ああ、

今日も空は晴れていました

ご覧いただきありがとうございました。


今日も、空は晴れていました。


誰かに届きますように。

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