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第3章のプロット

前書き


この物語は、あくまでフィクションである。

地震の原因が「プレート境界の動きだけ」ではないかもしれないという、ひとつの仮説にすぎない。

決して現在の科学や定説を否定するものではなく、ただの想像の産物である。


だが、もしこうした仮説が現実の地震予知や災害対策に新たな視点をもたらすなら――その価値を問いたい。

南海トラフ地震に関する新たな仮説まとめ


1. 従来のプレート沈み込み説

南海トラフはフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む巨大な境界で、ここに応力がたまり、巨大地震が周期的に発生するとされる。


2. 地下流体(ガス・原油のもと)と地震発生の関係

岡山を含む瀬戸内海周辺には小規模ながら天然ガス田が存在し、地下には液体や気体の流体が動く空間(地下空洞やパイプラインのような構造)が広がっている可能性がある。


3. ガスや流体の圧力蓄積と解放が地震の規模や時期に影響


地下流体が「安全弁」のように働き、圧力を徐々に逃がすことで地震発生のタイミングをずらす。


逆に、流体の圧力が限界に達した瞬間に一気に開放され、大きな地震や津波を引き起こすリスクも。


日本海溝のような巨大な沈み込み帯は圧力がたまりやすい「大きな舞台装置」であるが、南海トラフ周辺はガスの流路の「詰まり具合」や「抜け道の有無」が地震の特徴を変えている。


4. 瀬戸内海や日本海側の違い

瀬戸内海は浅いながらも天然ガスが存在し、地下の圧力を解放する自然な通路があるため大きな地震は起こりにくい。一方、日本海側はプレートの沈み込みが少なく地盤が安定しているが、南海トラフは地下流体の蓄積や圧力の溜まり方が特殊で地震活動が活発。


5. 仮説の意義と未来の展望

この「ガス圧力説」は従来のプレート運動だけでは説明しきれない地震の時期や規模のズレを説明できる可能性があり、地震予測の新たな視点として有望。

今後、岡山周辺のガス田の動態や地下流体の挙動調査を進めることで、南海トラフ地震の理解と予測精度向上に繋がるかもしれない。



トラフ列島周辺のガス田開発と南海トラフ地震の新たな仮説

トラフ列島、特に南海トラフや東南海トラフ周辺での天然ガス田開発は、現時点では大規模な商業開発はほとんど進んでいません。これは主に、


南海トラフが海底の沈み込み帯であることから、地質構造が非常に複雑かつ不安定であること


頻発する地震活動による開発リスクの高さ


国内の主要な天然ガスや石油の産出地が北海道の石狩湾沖や九州南部など他地域に偏っていること


が理由です。


しかし、近年では深海資源開発技術の進歩や、海底に存在するとされるメタンハイドレート(海底ガスハイドレート)の調査が進められており、将来的には南海トラフ周辺でも何らかの資源開発の可能性が模索されています。


ここで注目したいのは、まだ開発されていない巨大な地下のガスや流体が存在する可能性です。この未踏の地下空間が、南海トラフ地震の発生や規模、発生時期に大きな影響を及ぼしているかもしれません。


地下のガスや流体が圧力を蓄積し、時にその圧力が限界を超えると、地震の規模を大きくし、発生タイミングを変化させる可能性


逆に、ガス流が安全弁の役割を果たし、地震活動の活発化を抑制している可能性も考えられます。


このように、プレート沈み込みの力学だけでは説明しきれない現象を補完する視点として、「地下ガス圧力説」は地震メカニズムの新たな鍵となり得ます。


物語の設定としても、「まだ手つかずの巨大な地下ガス空間が南海トラフの謎の核心である」というドラマチックな展開が描け、科学的リアリティとワクワク感を同時に生み出せるでしょう。



あとがき


この物語や仮説の過程で、「南海トラフ地震」という巨大災害の謎に対して、自分なりにひとつの可能性を見つけることができました。


正直なところ、岡山にガス田が存在しているなんて、AIとの対話を通じるまでまったく知りませんでした。


さらに驚いたのは、九州南部にも天然ガスや石油の採掘施設が存在していたという事実です。宮崎県の日向灘沿岸では過去から現在にかけて天然ガスや石油の試掘が行われ、鹿児島の霧島や指宿周辺でも地下資源の痕跡が確認されていたとのこと。こうした情報は、ほとんど知られていないにも関わらず、地震や地下圧力の考察において極めて重要な意味を持つのではないかと感じました。


会話を重ねていくうちに、ふとこんな仮説が浮かびました。

「もし岡山や九州南部のように、地下でガスが自然に抜ける構造が存在しているとしたら、南海トラフのような巨大地震の引き金となる圧力の蓄積が、部分的にでも和らいでいるのではないか?」


そう考えると、南海トラフ地震も決して“ひとつながり”の巨大破壊ではなく、地質構造やガスの逃げ道によって、途中で発生状況が変化する可能性や、一部のエリアでは力がうまく逃げて、大地震に至らないケースもあるのではないかという見方が生まれました。


もしこれが事実なら──南海トラフ地震の発生リスクそのものが、これまで考えられてきたよりも局所的に低くなっている可能性も否定できません。


これはあくまで素人の発想にすぎません。でも、知ること、考えること、そして問い直すこと──それが未来の防災や科学的理解につながると信じて、こうして一つの思考の足跡として書き残しておきたいと思います。



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