第二話「傭兵と夜会」
「お嬢様はこれからどうなされるんですか?」
「身の振り方を考えないとね。さすがに王子の元婚約者である私が再び戦場に出ることは国が許可しないだろうし、かといって婚約破棄された傷物の私に新しい婚約者が現れるとも思えない」
「お嬢様はこの国を救った英雄ですよ! それなのに、なんでそんな仕打ちを受けねばならないのですか…! 王子のせいですよね? 私が王子を殺せばどうにかなりますか!?」
「とりあえず落ち着こうか、マリア。王子殺しても状況悪化するだけだから」
私の代わりに涙を目に湛えながら意味不明な方向で怒ってくれるマリアの素直さにくすぐったさを覚えた。
この可愛い大事なメイドのこの先の幸せを、願わずにはいられなかった。
「このまま屋敷にこもって後ろ指をさされながら余生を過ごすというのは性に合わないし、私の取り柄と言ったら磨いてきたこの武芸しかない。となると家名を捨てて王国を離れ、別の国で軍人になるか、傭兵になるかといったところかな」
「お嬢様! 私もついていきます!」
「駄目だ」
食って掛かる勢いで、私に同行することを提案してきたマリアの鼻先を人差し指で押しとどめた。
「しばらくは自分の生活基盤を築くので精一杯だろう。マリアは足手まといになる」
「そんな…」
「もし安定して稼げるようになったら連絡するさ。今の給金以上は約束するから、その時はまた私に仕えてくれるか?」
「はい…はい! 喜んで!」
そう簡単にマリアを雇えるほど稼げるようにならないだろうことはわかっていた。
だが、こうでも言わないと本当について来かねないマリアの素直な性格も知っていた。
感極まったように、そういって私の胸に飛び込んできたマリアを抱きとめ、その頭を撫でてやりながらふと、私にもこれくらいの可愛げがあれば婚約破棄されなかったのかもなと思い、少し切なくなった。
その翌日には身支度を済ませて、母上に別れの挨拶をしてから、出奔した。
母上も朝には冷静さを取り戻しており、私が他国へと逃れることに賛成をしてくれた。そして金貨の詰まった巾着と、本当は嫁入りの際に渡すつもりだったという、海の色を溶かし込んだような碧の宝石があしらわれた首飾りをもらい受けた。
母上の家に代々伝わる家宝らしく、いざとなればその首飾りを売って生計を立てろと言ってくれたが、私は静かに首を横に振ってその場で首から下げた。その日以来、私は寝る時も肌身離さず、その首飾りを大事に守っている。
ちなみにその場で私も腰辺りまである銀髪を、首元辺りでバッサリ切った。少なくとも旅の間は無用なトラブルに巻き込まれないよう男の格好をするつもりであったし、王子の婚約者になってから伸ばし続けていた髪と別れることに、清々した気分にもなった。
そして、最低限の武装と荷物を持って乗合馬車を乗り継ぎ、王都を離れて西へ西へと移動していった。
一週間後には国境の街に着き、そこからは足取りが掴まれぬよう街道を外れて山に入り、尾根沿いに歩き続けること4日、遂にキュリジオ連邦の街の一つにたどり着いた。
キュリジオ連邦は、大国であるリンドバーグ王国とアリストリア帝国に国境を接しているため、両国からの独立を保つべく複数の小国が同盟を組んで誕生した連邦であった。
大国に比べれば資源も乏しく農作地も貧しく、そのため同盟を組んではいるものの、小国同士の小さな争いが絶えない土地でもある。
かといって大国のように大規模の常備兵を養えるほど豊かな国もないため、傭兵の需要が常に絶えず、自然と数多くの傭兵団が生まれては消えを繰り返している。
つまり傭兵天国なのである。
傭兵と一口に言っても、軍隊並みに規律の取れた傭兵団もあれば、ゴロツキや山賊と変わらないような連中が集まった傭兵団も存在する。というより、後者の方が圧倒的に大多数を占めるのが現実だ。そのため、私もキュリジオ連邦に到着してからひと月かけて街を転々とし、まずは傭兵団に関する情報を集めた。
連邦内でも勇名が轟く傭兵団は『紅蓮の烏団』『ニワトコ団』『双頭の毒蛇団』の三つ。
『紅蓮の烏団』は連邦内でも最も所属する傭兵の人数が多く、常に三百人前後の構成員がある大所帯の傭兵団だった。傭兵団内の役職も細分化され、兵の連携もそれなりのレベルにあった。
『ニワトコ団』は、百人ほどの中規模の傭兵団だが、その一人一人が精鋭であり、特に団長を務めるゾーイという傭兵は、鬼神のごとき強さであるとのことだった。
『双頭の毒蛇団』は、三つの中で圧倒的に評判が悪く、金に汚く、手段を択ばず、汚れ仕事も積極的に請け負うということで、周りの傭兵団からも忌み嫌われていた。だが、その実力に関しては誰も疑う者はいない。
その中で私が選んだのは、『双頭の毒蛇団』だった。
理由は単純で、『双頭の毒蛇団』の団長が双子の女傭兵であったからだ。
*********
「リリーは『ニワトコ団』のゾーイを見たことはあったのだったかしら」
「いや、まだ見たことない。素手で人の首を引きちぎるとは本当なのか?」
「それくらいやりかねない化け物であることは間違いないぜ!」
『双頭の毒蛇団』に入団して早二か月が経っていた。
傭兵は弱肉強食の世界。力を示せば直ぐに傭兵団の中での序列も変わり、私は己の剣の腕を認めさせ、既に団長の双子であるイレネとカイネの二人に次ぐ、第三席の座を手にしていた。
毒蛇などと自称しているイレネとカイネも、話してみると気の良い姉妹だった。
傭兵団には私の他にも女の団員が二十人ほどおり、皆戦争や略奪で行き場をなくした女たちで、周りから舐められないために意図して悪名を自ら広めてきたのだそうだ。
今では私の戦略や戦術に関する知識を見込まれて、傭兵団の作戦指揮についても相談を受ける間柄となっている。
そして今日も夕食後に、野営をする双子の天幕に一人呼び出されていた。
「今回の私たちはベルセリア国に雇われたわけだけど、敵対しているトリュール国が『紅蓮の烏団』を雇ったらしいのよ。それで慌てたベルセリアは『ニワトコ団』も追加で雇い入れ、今度の仕事では私たちと『ニワトコ団』が軍の主力を担うことになったわ」
「今回はここ数年で一番デカい戦になるってことだぜ! 血が沸くな!」
姉のイレネの言葉に、妹のカイネは自分の手のひらに拳を打ち付けながら嬉しそうに目を輝かせた。この二人は双子で見た目はそっくりなのに、性格はもちろん、口調も表情も正反対と言っていいほど異なるので、すぐに見分けがつく。
「明日の夜、宮殿でベルセリア側につく傭兵団の団長と幹部が招待された集会が開かれる。それにリリーも参加してほしいの」
「ああ、わかった」
「ただね、ベルセリアの王様は傭兵を招待しておきながら、正装してくるよう要求してきたのよ。武装解除させたいという狙いもあるのだろうけれど。というわけで、これ」
そういってイレネは銀の刺しゅうが入った豪華な深紫のドレスを私に手渡してきたので、思わず顔が引きつってしまった。
「悪いけど明日はこれを着て参加して頂戴。もちろん、ダガーくらいは忍ばせておいてね」
「ぎゃはは! リリーにドレスなんて似合わなそうだぜ!」
「カイネには言われたくないぞ! 強く否定も出来ないけど…」
今更参加しないとは言えない私は、しぶしぶドレスを受け取って、自分の天幕へと戻った。ドレスを着るのは婚約破棄をされた日以来のことで、もう二度と着ることもないものだと思っていたのに、人生わからないものだ。
翌日の夜、ドレスで着飾った私と双子の三人は、傭兵団の所有する馬車に乗って、王都の宮殿へと向かっていった。
イレネとカイネは女性らしい身体のメリハリがあり、髪色にあわせた黒のシックなドレスが素晴らしく似合っていた。
イレネはもちろんのこと、口惜しいことにカイネも黙ってさえいれば良家の御令嬢と言われても知らない人は信じてしまうだろう。
「こうして見ると二人とも、まさか悪名高い傭兵団の頭とは思えないな」
「まあな! あたしもイレネも、リリーと違って胸がでかいから、こういうドレスも似合っちゃうわけよ!」
鼻高々にマウントを取ってくるカイネの鼻を無言でつねり上げていると、馬車は宮殿に着いたようで、馬のいななきと共に停車をした。
「大丈夫よ、リリー。貴女もちゃんと似合っているわ。私が選んだドレスだもの。まるで本物のお貴族様みたいよ」
先に馬車を降りたイレネは、そう言って妖しく微笑み、続いて馬車を降りる私に手を貸してくれた。
私の素性をどこまで調べ上げているのかはわからないが、私も内心の動揺は見せぬよう、「ありがとう」と余裕をもって微笑み返した。
招かれた宮殿は、大国であるリンドバーグではせいぜいが地方貴族の館程度の大きさであった。
大広間に通されるとそこには料理や酒がすでに用意されており、人相の悪い傭兵たちが似合わないきれいな格好をして、好き勝手に飲食をしていた。
「ぎゃはは! どいつもこいつも正装が糞ほど似合ってねえ!」
「こら、カイネ! 思っても口に出すんじゃない!」
慌てて私はカイネの口を無理やり手で塞ぎ、突き刺さるような周りの視線に対して愛想笑いを返しながら、目立たない壁際までカイネを引きずっていった。
どうやらこうなることを見越して、イレネはカイネの子守り役として私をこの場に呼んだのだろう。
気が付くといつの間にかイレネは私たちから離れて、他の傭兵団の団長たちと談笑をしていた。
「外交はイレネに任せて、私たちは大人しくしていよう。それにしても、思ったより人が多いな。」
「ああ、あそこにいるのが『密林のサソリ団』の奴らで、あっちのが『暁の千剣団』、んでもってあっちのが『猛牛ぶっ殺し団』だな。アタシら含めて5つくらいの傭兵団に声をかけたみたいだ」
「色々変わった名前の傭兵団もあるんだな。それで、例の『ニワトコ団』は?」
私がそう問いかけると、カイネはテーブルから取ってきていたチキンの足を噛みちぎりながら、ある一点を指さした。
そこには、周りの屈強な傭兵たちからも頭一つ分抜けて背の高い大男がおり、テーブルに用意された料理を大皿ごと取って、豪快にかっ食らっていた。
「なるほど、あれが噂のゾーイか。確かに、怪物じみているな」
人間の中に一匹だけ熊が紛れ込んでいるようなものだ。
遠目からでもその丸太のような腕の太さを見れば、その怪力ぶりが容易に想像できる。
「どうだ、リリーなら勝てそうか?」
「どうだろうな。だが、できれば戦場で敵としては出会いたくないよ」
「嘘だね。にやついてるぜ、リリー」
そう指摘されて私は思わず口元を手で隠した。
ゾーイとの戦闘を想像していたのだが、私としたことがはしたないことをしたものだ。
「失礼。お二人は『双頭の毒蛇団』の方々ですか?」
横から話しかけてきたのは、この場では珍しく正装姿がよく似合った、端正な顔立ちの黒髪の男だった。
「そうだぜ。あたしは副団長のカイネ。んでもってこいつは新人のリリーだ。新人っつっても剣の実力じゃ、傭兵団一の使い手さ。んで、あんたは?」
「俺は『ニワトコ団』のレニスと申します。今回はうちと、『双頭の毒蛇団』さんが戦いの主力を担うことになりそうですので、ご挨拶をと思いお声がけさせていただきました」
「傭兵らしくねえ、お貴族様みてえな喋り方する奴だぜ。いけ好かねえが今回は味方だ。せいぜい足をひっぱんなよ」
挑発するような言い草のカイネの頬をつねり上げ、私が代わりに「すまない」と頭を下げた。
レニスはカイネの言葉に気分を害した様子もなく、気づけばただじっと私の方を見つめていた。
「何か?」
「その顔の傷…いえ、何でもありません。それではまた」
わずかに言い淀んだが、それからすぐに作り笑いを浮かべると、レニスは踵を返してまた別の傭兵団の人間に話しかけにいった。
「なんだあ? 傭兵の顔の傷なんて珍しいもんでもないだろうに」
私の顔の傷をツンツンと指先でつつきながら、カイネは首を傾げた。
確かに女傭兵の数は男に比べればそれは少ないものの、傭兵の総数が多い連邦では目立って珍しいという程ではないし、戦場を生業としている以上は顔に傷を負ったものもごまんといる。
「カイネ、あのレニスというのは名の売れた傭兵か?」
「いやあ、アタシは知らないぜ? 『ニワトコ団』はゾーイの他だと、有名どこは切り込み隊長のポットブルあたりか? 結構あそこは傭兵の入れ替わりが多いんだよ。ただ、レニスって名前は初めて聞いたな。優男だったし、腕っぷしより頭を使う側なんじゃねえか?」
「そうか」
そのカイネの話を聞いて、私の中でレニスという傭兵に対する警戒心が秘かにまた一段、上がった。
それからほどなくして傭兵たちを集めたベルセリア王が大広間に現れると、退屈な演説を長々と垂れた。これから始める戦争の正当性を仰々しく謳うものではあったが、傭兵たちは皆白けた顔をして、その話を聞き流していた。
続いて摂政と名乗る貴族が、これからの行軍予定や報酬、敵戦力の予想などの説明が終わると、それから傭兵団同士の懇親会は再開された。
カイネは昔馴染みの傭兵仲間を見つけ、酒の飲み比べを始めたので、私はカイネから離れて一人壁の花となりながら、ちびちびとワイングラスを傾けていた。
出された料理の質はいまいちだったが、ベルセリアの白ワインはなかなか美味で、ついつい酒が進んでしまっていた。
「隣、よろしいですか?」
「ああ、構わないよ」
レニスが声をかけてきたので、私は小さくうなずいて肯定した。
そしてレニスが持っているグラスは、ワインではなくオレンジの液体で満たされていたので気になって見ていると、レニスは苦笑しながら説明を始めた。
「あ、これですか? 俺、酒は飲めない質でして。そう伝えたら、気を利かせてオレンジを絞った飲み物を出してくれたんですよ」
「そうか。勿体ないな、白ワイン美味しいのに」
ちらっと、同じく下戸であったデヴィン王子のことを思い出し、甘かったはずの白ワインがとたんに苦みを増したように感じた。
「リリーさんは『双頭の毒蛇団』には最近入られたとのことでしたけど、傭兵稼業も始められてまだ日が浅いのですか?」
「傭兵になったのはつい最近だ。だから、今回が初めて傭兵として参加する戦争になる」
「なるほど、それはそれは。リリーさんは剣の腕が立つということですし、さぞや戦場という晴れの舞台が楽しみでしょう」
「いや…そうでもない。傭兵の宿命とはいえど、金のために人を殺めるのは正直、気が引ける。今回の戦争で自分が傭兵を続けられるかを見極めるつもりだ」
「リリーさんは変わっていますね。人を殺す理由に上下なんてないのに」
ここ数日、自分が真剣に思い悩んでいたことに対して、理解できないというように薄ら笑いを浮かべながら肩をすくめてみせるレニスに、少しだけ感情を逆立った。
「そんなことはない。己の国や大事な人を守るために戦って人を殺めることと、日銭を稼ぐために人を殺めることは違うだろう」
「それは殺す側の論理であって、殺される側からしたら一緒でしょう」
反論をしたところ、すぐに返されてしまった。
それも自分にはない考え方であり、それをすぐに否定できる答えを自分の中に見出すことができなかった。
「確かに貴方が言うことは正しいのかもしれない。でも、私はやっぱりどこか違うと思う。理由はまだ上手く言葉にできないけど」
「素直な方ですね。それに美しく、聡明でもある」
「へっ!!?」
しれっと、褒められたので思わず動揺してしまった。
それが恥ずかしくなって、私は半ば無理やり話題を変えることにした。
「そ、そういえば、さきほどは私の顔の傷のことで気になることでも?」
「いえ、可憐な女性の顔に傷をつけた不届き者は、どんな奴だったのかと気になっただけですよ」
「うぐっ! …さっきからからかっているのか?」
「本心ですよ」
きっと顔がいい男だから、遊び慣れているのだろう。
歯の浮くようなセリフを、自然とすらすら並べてみせるので、防戦一方になっていることを自覚した。
「こ、この傷をつけたのは、すさまじい剣士だった。戦えたことを誇りに思えるような」
「その相手を恨んでいないのですか?」
「剣を交わすとその相手を知ることになる。あの剣は、血のにじむような努力を途方もなく重ね続けてきた者の剣だった。そして何か大きな責任を背負った剣でもあった。だから、今も敵ではあるけれど、私は彼の剣を嫌いになれないんだ」
「…剣を交わすのは、会話を交わすも同じということですか。達人の世界は俺にはわかりませんが、興味深いものですね」
「謙遜しているのか。それとも私が見くびられているのか。どちらだ?」
「どういう意味ですか?」
「その鋼のように鍛えられた肉体、歩く際の重心の据わり方、こちらが隠し持つダガーの間合いを読む観察眼、剣ダコもできぬほど厚くなったその手のひら。貴方はこの場でも指折りの強者だろう」
私がそう指摘すると、レニスは目を細めた。
自ら弱者の擬態をする理由はわからないが、嘘をつく人間は、いくつの嘘をその身に重ねているのかわからない。つまりこの男は何も信用しないと、私は考えることにした。
「…なるほど、ますます欲しくなった」
レニスの口調も、纏う雰囲気も、別人のように変わった。
先ほどまでの軽薄そうな笑みとは打って変わって、氷のように冷たく妖しい微笑を湛えたレニスに見つめられると、まるで大蛇に睨まれたかのような息苦しさを覚え、私は自然と足に隠し持っていたダガーに手を伸ばした。
「リリーさんは今、恋人はいますか?」
「ん!? いや、いないが…」
「では、俺が貴女を口説いても問題はないですよね?」
「は?」
「貴女に恋をしてしまったようです」
「えあ!? あ、うん、え、おお…え!?」
つい先ほどまで緊迫感のある空気だったはずが、どうしてそうなる!?
王子に見初められた際も、王家経由で私の家に婚約の打診が来たため、こんなアプローチを正面切って受けたのは人生において初めてのことで、全く脳みその処理が追い付かない。
「てめー、うちのリリーになにコナかけてくれてんだ! その粗末な息子切り落とすぞ、コラ!!」
突如、後ろからレニスに飛び蹴りを食らわせたカイネの乱入によって、その場は一時騒然としたものの、気が付くとまた先ほどまでの軽薄そうな顔に戻っていたレニスが如才なく立ち回り、その場はうやむやとなった。
その後はレニスと会話を交わすことなく、その夜の集会はお開きとなったが、私の中ではレニスという男の存在は、要注意人物として深く刻まれた。
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