答えは巡り、回帰する
ここからは、「役に立つ思想」に支配された日本は、これからどうやって這い上がって行くべきなのかを考えていきます!!
早速ぶっちゃけますが、日本がなぜ落ちぶれているのか。
その答えは簡単です。
資本主義の波に見事に巻き込まれ、「お金になる事」「役に立つ事」、それだけをしていれば覇権を握れるんだ。という幻想に囚われてしまったからです。
先ほど説明した「何が役に立ち、お金になるのか?」。
そんな事は、成功するまではわからない、という非常に大切な視点を失ってしまったからです。
「今こそ、日本にはイノベーションが必要だ!」
そんなフレーズを最近はよく聞くと思います。
このイノベーション、日本語で「技術革新」なんて言われてますが、それは大きな間違いです。
「技術革新」なんて聞くと、革新的な技術を作らないといけない……そんな風に聞こえませんか?
ですが、学問の様に「役に立つものを狙って作ろう」という思考では、革新的なものは作れないのです。そうではなくて、当たるかもわからない領域を開拓して発見されたものに、「新しい価値」をつけるしかないのです。
つまり、イノベーションとは技術革新ではなく「価値創造」とするべきです!
それなら「価値をつける」ってどうするの? って話になりますよね……
そこは、心配ご無用!
それは……なんと!!
皆さんおなじみの「アイディアの作り方」と同じなんですよ!!!
つまりは、ある物とある物の掛け合わせが価値を創造するのです。
例えば、今や誰しもが持っているスマホですけど…爆発的に普及した理由は、小型通信機器であると同時に、何と言っても直感的な操作性が特出していたからではないでしょうか?
そして、その前進としてヒットしたのがMusic Playerであるipodだと思います。
ipodでおなじみの円形の操作盤を考案し特許を持たれている方は、日本の個人発明家の方で、その方はAPPLEだけでなく日本の携帯会社にも売り込みました。
当初は買い手がつきませんでしたが、最終的に形のしたのはAPPLEでした。
APPLEは、特許侵害をして製品にしたと言ういわくつきですが(後に賠償金)、Music Playerと高い操作性を掛け合わせた事で大ヒット製品を完成させた訳ですね。
この例からも、「価値創造」の大切さを痛感するばかりです……
ところで皆さん、「ひらめき」がどうやって起こるのか考えた事ってありますか?
実は、「ひらめき」と「創造」には切っても切り離せない関係があります。
あまり気にしてないかもしれませんが、凡人も突拍子のない「ひらめき」をよくします。
それは寝てる間に見る「夢」です!
普段は全然気にして無かった人が突然出てきたり、現実ではありえないシチュエーションに巻き込まれたり、かと思えば寝る前に考えてた事が理屈を超越して襲ってきたり……
とにかく滅茶苦茶だけど、新しい想像です!
いろんな知識が繋がって、新しくなるのです!
そして、この様な繋がる現象がどうやって起こるのかは、脳科学の知見からわかりつつあります!
近年わかってきた事ですが、「頭を使って何かを考えてる時に活動が低下し、何も考えていない時に活動が上昇する」そんな部位が脳にはあります。
具体的にいうと、脳のおでこ側や後頭部側の一部の領域が連携するかの様に盛んに働いていて、「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれる構造をもちます。
そして、この状態の時にさまざまな記憶や感情がふわふわと浮かび、アイデア同士が結びついた「ひらめき」を生み出していると言われてます。
ニュートンが落ちるリンゴをみて万有引力の着想を得たように……
こんな風に人体の仕組みを見ても、「ひらめき」は無数の知識の中から作りだされるものなのです。
価値を創造する「ひらめき」が、無数の思考の中から偶然形になったものなら、「役に立つか」「意味があるか」という視点で、学びを止めてはいけないでしょう。
無価値と判断して学びを止めた人は、もしかすると、一発逆転できる最大のチャンスを自ら捨てていたのではないでしょうか……
はい。という訳で、前話の学問論へと無事着地させる事ができました……できましたかね?
とりあえずお付き合い頂き、ありがとうございました。
ではでは。
流行りと完結ブーストって凄い!少々感動しておりまする……
誤字報告や評価点を入れてくださった皆様、ありがとうございます。