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テーマ詩集:身体検査

こたえを紡ぐ唇

作者: 歌川 詩季

 こんなの描いたっけ?って思いました。

 若かりしというより 幼すぎたあの頃は

 あなたを()く指にも 爪を尖らせてた

 迷いのない瞳で 恋心語るのには

 時代がそぐわないと 腫れた目を細めてる


 嘘つきたちが歌う 明日(あした)の五線譜に

 ならぶ音符にはなれないが 口ずさむメロディなら

 小さな胸を揺らすから


 (まば)らな星空は 星座すらさがせなくて

 (つな)がりを求めなきゃ

 夢さえ(えが)けない か弱き僕らのようだ

 (みだ)らな指先で 誰かに触れたいけど

 淋しさを紛らわす秘訣が知りたいわけじゃない

 そこを埋められる意味を手に入れたいんだ



 あどけなさは罪だし 計算ならなお悪い

 あなたを()でる指が やましさを数えた

 迷いもない気持ちを 恋心と呼べないね

 世代とずれはじめて 肩身の狭い純潔


 偽善者たちが誓う 未来は紙きれに

 ならぶ言葉だけ綺麗でしょ 建前は隠れ(みの)

 本音が胸を焦がしてく


 (あらわ)な感情を あなたには(さら)したくて

 ひきかえに教えてよ

 孤独は誰のため 寄り添えぬ夜を濡らす?

 (みだ)りな指先で 行方を示したけど

 淋しさにあてつけたぬくもりが欲しいわけじゃない

 そこにたどり着く愛は実在するのか?



 自問自答したいだけなら

 (つぶや)()らすこともないのにね

 こたえを与えてくれる女性(ひと)

 その唇は言葉を(つむ)ぐより くちづけを刻むために…

 こんなの描けたっけ?とも、思いました。

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