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無気力症候群

作者: 藍理

一人、静かな部屋の中。

海に近いこの家、窓の奥からは秋の虫の音と波の音、そして雨粒が窓に当たる音が聞こえる。


勉強しよう、と机に向かって勉強道具を開いてみたけれど、どうも調子が乗らない。

携帯に目をやっても特に変化もない。

こんな時にいつも考える。

この季節、この温度、気温。


「また嫌な季節がやって来たなぁ...」


夏から秋に、そして秋から冬にかけてのこれからの季節が大嫌いなのだ。

夏が何処かへ行ってしまった。もう、見当たらない。私の心だけを持って行ってしまった。ポツンと、なんだか変な感じだな。


肌寒い。半袖がなかなか厳しい。

寂しい。悲しい。


夏が過ぎ去ってからの虚無感は半端ではない。

戻ってこい!夏!、、、皆無。


なんでだろう、本当にやる気が全く出て来ない。はぁ無気力症候群か。

これは、非常の辛い。抜け切らないから。


あと数カ月で受験が待っていると言うのに、情けない。不甲斐ない。

なんか、もう無理な気がして来た。

なんか、諦めたくなって来た。

全て投げ出してやりたいな。


でもね。

大嫌いな、秋と冬。

そして無気力症候群の発症。


本当に投げ出してしまいたい。


でもね。でもね。でもでもでもね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 無気力は巨大なモンスター。それに立ち向かう「でもね」というささやかな抵抗の言葉が良かったです。
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