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18.恋する幼馴染
「そうちゃーん、生きてる?」
「頭がパンクしそうだ。」
「あははは。」
テストが終わった。
色んな意味で……
補修を取るなと深月先輩に釘を刺された俺と颯希は必死に勉強をした。
と言っても颯希の奴は俺と違って頭が良く、要領よくこなすタイプだったので何の心配もいらなかったんだけどな。
問題だったのは俺の方で、自分でも自覚しているくらいには勉強が苦手だと小学生あたりから気づいていた。
それでも中学は必死に勉強をして補修を免れていたし、今回も何とかなるだろうなんて考えは甘かった。
中学に比べて高校の勉強範囲が半端なく広かったのだ。
それでも俺は頑張った……
「それにしてもあんなに机に齧り付くそーちゃん見たのは初めてだよ~。そーちゃんママも奏汰熱でもあるのかしら…って心配してたみたいだし。」
「うっせ。」
後はもう結果を待つのみ、どうにでもなれ!って気持ちだ……
あぁ、胃が痛い




