16.恋する幼馴染
「梅雨だねー。」
「ジメジメしてるし雨ばっかりだし良い事なんて1つも無いよ。」
「みっちゃん先輩でもやっぱり梅雨は苦手なんですね。」
「えー颯希、それどうゆう事?」
「みっちゃん先輩って生徒会長だし、頭もいいし、常に落ち着いていて大人っぽいから何か何でもスマートにこなせそうだしあまりそう言った弱音?愚痴?みたいなもの吐き出さないイメージがあって、つい。」
「はは、僕だってまだ高校生だしそんな大人じゃないさ。まぁ、一人梅雨とかでも関係なく元気な奴はいるけどね。」
「なんだ!どうした?!皆テンション低いぞ、もっと上げてこーぜ!!!」
「何キャラだよ…」
教室に入るなり大きな声でそう言ってきた部長に思わずツッコミを入れてしまう。
そんな俺の言葉はどうやら聞こえていなかったようで黒板の前で立ち止まった。
「はい!みんなちゅうもーーーく!!」
「いちいちそんな大きな声出さなくたって雅也は人の注目を集めるから大丈夫だよ。」
何ていう深月先輩の言葉に「ん?そうか。」と嬉しそうにする部長に、そこ嬉しそうにする所なんだと心の中で突っ込む。
「そろそろ夏休みだな!って言うことで今年も夏の合宿やるぞ!!」
「「いえーい」」
その部長の言葉に突如深月先輩とヒロ先輩が席を立ち拍手をする。
合宿ってなんだとか、泊まりで?とか、そもそもアニ研の合宿って何すんだよとか、色々なことが頭をよぎったが隣で目をキラキラさせながら
「合宿かぁ…なんだかすっごく楽しそうだね!そうちゃん。」
なんて言う颯希を見ていたらどれも口から出ることなく「おう。」と言う相槌のみ吐き出した。
まぁこいつが楽しそうならそれでいいか。




