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円盤

食堂へいく生徒達。世話話を賑やかに一時を過ごしている

俺は祭たちと食堂へ行かなかった。理由は「食欲がない」の一点張りだった

そんな俺を沙耶は心配そうに見つめていたが気にしない。

「俺は・・・ひどいやつだ」

彼女の心配を無視したのだ、その嫌悪に浸りながら机に顔をうずめていた


「どーしたよ。いつもならさっさと食堂にいってるやつが」

「そんなこといいにここまで来たのか、和志。嫌味ならたっぷり祭にでも言え」

隣に座ったのは風善時 和志。早朝組じゃないので話すのは休み時間ぐらいだ

高校からの付き合いで妹思いのいいやつだ。

「つれないな。人生前向きじゃなきゃやってけないぞ」

「お前こそ椿をいっしょじゃないのか。」

「それがよ。いないんだよ、どこにも。教室にも食堂にもいなかった」

心配性にもほどがあるといってやりたいぐらいだ。

「友達と一緒に食ってるんじゃないのか?」

「いつもの友達はいたんだよ。俺のとこに行くっていったらしんだ」

確かに変だ。なにかあったのだろうか。

「な、暇なら探すの手伝ってくれよ。明日の飯奢るからさ」

「しょうがないな。高いのせびるからな」

席を立ち、教室を出る二人。心配性だ

その心配性がいいところでもあるのだが。


校内は探したということで外に出る。

校庭には誰もいないみたいだ。となると

「裏か。嫌な感じだな。男かもな」

微笑しながら茶化したが、和志には聞こえていないみたいだ

眉が下がっている様子ではかなり心配しているようだ

「つばきぃ〜・・・どこいるんだよぉ〜・・」

弱っている。今は紙のように脆そうだ。


―ドクンッ!

この感覚は。いるのか、異種が。

だとしたら和志か。違う、そんな感じがしない

他の場所か。校舎裏からか

「和志、お前はもっかい校内探してろ。俺は外調べるから」

「ぁ、あぁ。外よろしくな。見つけたらすぐに知らせてくれよ」

「わ、わかったから。引っ付くなって」

靴箱前でも「知らせろよー」といっている和志。大丈夫だろうか

「いくか、校舎裏へ」

嫌な予感が過ぎる中、校舎裏へと歩き出す


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