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私は誰かはわかるけど、ここはどこ?状態

駄文です。誤字脱字もあるかもしれません。

それでも許してくださる方、どうかお読みください。


ちなみに最初に登場するのは主人公ではありません。



 変な人がいる。

 明らかにおかしい人がいる。

 他の奴等は気付いていないようだ。

 せっかく気の合う奴等だけで遊びに来たのにこんな無人駅の田舎なんかに来るんじゃなかった。


 本能が告げている。


 ああいうのには関わらない方がいい。無視してなるべく早く通り過ぎてしまおう。

 誰だよここで食おうって言い出したのは。


――背中に激痛。


 それに、何だ?冷たい?

 いや、違う。熱い?


 ポタリ。という音が聞こえた。


 地面に斑点模様ができる。色は赤。赤い。真っ赤。即ち、血。

 斑点が大きくなる。

 どんどん大きくなる。

 どんどんどんどん大きくなる。

 どんどんどんどんどんどんどんどん大きくなる。

 どんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどっどっどっどっどっどっどっどっ…脈拍が速くなる。

 視界が暗くなっていく。端っこから少しずつ。脈拍と比例して、こちらも速くなり、やがて視界が全て完全な黒色になるが、それも少しずつ薄まる。


 そして、世界の色は白、一色になった。


 それと同時進行で頭が重くなっていく。自分では支えられぬほどに。耐えられなくなった全身は頭を筆頭に崩れ墜ちていく。

 墜ちているのはわかる。わかるがどちらが上でどちらが下かがわからなくなってきた。

 いつまでたっても顔は地面に叩きつけられない。

 気持ち悪い。


 我慢できなくなり目を瞑る。

 どれだけの時間、瞼を閉じたままでいたのだろう。とても眩しくなってきた。

 そして、瞼を開き、目に映ったのは―



「え?」


 再び瞼を開き、目に映ったのは、世にも奇妙な、光輝く球体だった。

「いやいやいや…え?」 まずは落ち着こう。

 あれは何だ?球体なのはわかる。眩しくて見えない。いや、もう少し見ればわかるかもしれない。

 目を細めて見た。

 もう少しで見える。もう少し。あと少し。

「…」

 痛い。

「目がーっ目がーっ」

 …落ち着こう。冷静になろう。頭を限界まで冷ましてしまおう。

 で、もう一度、三度目の正直で球体を観察。 で、気付いた。

「…太陽やんけ」

 なぜだろう?凄く悲しくなってきた。

 違う。馬鹿なんじゃない。寝惚けていただけだ。重度の寝惚けだ。

 …そもそもは、あんな悪い夢見るからだ。何だ?こんな寝心地の悪いベンチで寝るからか?


「くそっ」


 とりあえず、体を起こして赤いベンチの上であぐらをかいた。が…不穏な音がした…ような気がする。というか、完全に「ヌチャッ」という音が聞こえた。

 恐る恐る、上着を脱ぎ、背中の部分を見る。ベンチに接していたであろう部分だ。


――見事に真っ赤だった。


元々あった模様じゃない。こんな画期的な模様の服があるのなら見てみたい。

 つまりは、この赤いのは、ほとんど乾いているがペンキで、このベンチはペンキ塗り立てということになる。

 …もう立ち直れないかもしれない。

 それでも力を振り絞り、ベンチから降りた。

 まぁ、当たり前だがズボンもか…。

 忘れてしまおう。

 とりあえず、ペンキの件は置いておいて、辺りを見渡した。

 左斜め前方向には、何もない、ただ広いだけの空間。

 前方方向には、鉄棒。

 右斜め前方向には、シーソー。

 右手方向には、ブランコ。

 右斜め後ろ方向には、滑り台。

 そして後ろにはベンチ(ペンキ塗り立て)

 ってことは、公園か。

 成る程、あの夢が妙にリアルだったのは、設定が全く同じだったからか。

 思い出した。


 大阪に行った帰りに、この町で昼飯食べて、電車が来るまで時間ができたから遊んでたのだ。

 それでいつの間にか眠くなって、

「ってあれ?」

 置いてかれた?十五分くらいしか経ってない気がするぞ!っていうか起こせよ!!

「くそっ、携帯!…は家に忘れたんやったな…。まぁ、流石にあいつらだけで電車に乗るってことはなかろうて…うん。駅にいる、駅にいるさ」

 凄く不安だ。



 ええい、とりあえず、この公園から出よう。

 出口付近に「虎姫町三川区公会堂」と書いてあった。そういえば、字面が格好いいっていう理由でここで降りたんだったな。それだけの理由で。 …まぁ、字面は格好いいけど、町民の皆さんには悪いが…もう少し都会であって欲しかったな。 駅のすぐ近くにスーパーマーケットがある位に。

 駅から出て少し迷ってスーパーマーケットに着いて、そこから結構歩いて公園に来た上、方向音痴だから、

「駅までの道、全くわからんわ…ッ」

 さて…どうしよう。





「さ~~~~~~~~…………むっ!」

「11月に半袖パーカーなんか着てたら当たり前」

「いや、でも…東京にいた頃は一年中その格好だったような…」

「わー。凄いね小絵ちゃん年中無休で走り回ってそうな印象を受けるよー?」

「何か、もの凄く馬鹿にされたような気がするよ?」

「してないしてないー」「してるよ、あんたは…。…徒樹はいっつも着込んでる着込んでる気がする」

「ほんなに着てんよ。五枚くらいしか着てんし、こんくらいが普通やろ」

「成る程ね、二枚しか着てない私は異常者だと言いたいんだね。とうとう君にまで見放されちゃうのか…うぅ(涙)」

「…ッ!!」

「落ーち着けー。今そいつは自分で(涙)って言ってたぞー」

「…まぁ、こいつは大分着込んでると思うけど、風邪引くといけないからちゃんと着るようにな」

「え〜、大丈夫だよ。引かないと思えば引かないって。そういうようにできてる世界なんだからさ〜」

「言い返せないけど」

「だから大丈夫」

「いや…でもな」

「お前はいい加減、妹離れしろ。シスコン兄貴」

「…ほう。そういう事を言っていいのか?当時小学四年生の少女を好きになっちゃった…当時十六歳の変態サンがッ」

「……………………………………………………………………………………………ロリ…コン?」

「なっ、いつもの鈍い喋り方からは想像も出来んような緊迫した声ッ!?」

「ゴメンね?こんなにでっかくなっちゃて…ちっちゃいままの方が良かったよね?しくしく」

「外面がどうとかいいから内面やから!てか、ロリコンちゃうから!!」

「うわぁ…兄貴の前で妹口説きやがった」

「ていうか痛いー」

「…」

「おっ。いきなり静かになってどったの?」

「…いや、いい感じにイライラが溜まってきたんでこれを審査ん時の燃料にするために」

「頑張って我慢してると?」

「そうゆう事。よくわかったな」

「いや、その…頑張ってる感がね?…あの徒樹?口、笑ってるけど、目がとても怖いよ?というか、あれ?徒樹の爪先が兄さんの脛にガジガジって、何回も当たってる…よ?って…あぁ、もう…」




読んでくださった方、ありがとうございました!


良ければ、どうか次も読んでくださると嬉しいです!


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