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記憶の迷路  作者: merp1e
9/9

想造

それぞれ、【特技ノ間】に入っていくと




後ろの扉が閉まる。








そして目の前には大理石のような立方体の上にスタンドのようなものがありそこに薄いクリーム色のような紙が置かれていた。
















そこに指を付け、指紋がくっきりと紙に付く








すると、








その紙に赤色…いや青色、?黄色…と








色が変わりながら文字が浮かぶ。

     貴方の特技は【想造】です。

想いを造る。思考、表現、想像、妄想、

それらは似ているようで突き詰めれば全てが違う。

この特技はこの空間において最強

想像は創造となる。想いをかたどる想像とは違う。

想いを造る想造。



白「は?想造?最強?意味分からん…」


すると頭の霧のようなものが少し晴れるような気がする。


白「何が起こった?」


白の頭にはハテナが何個も飛んでいた。


すると、目の前の大理石の台がパックリと割れる

そこには手のひらサイズの白いキューブのような立方体が存在していた。


白「なにこれ…展開が速すぎでしょ…」


と白いキューブを手に取る。

すると…そのキューブに煌めきが散りばめられた気がした。


白「あぁもう分からん!とりあえず帰ろう!」

キューブを持ち、通路に戻ろうと扉の方へ歩き、ドアノブに手をかける。勿論開きはしなかった。

はぁ…と、ため息をつく、

白「いくらなんでも環境変わりすぎでしょ…売れない漫画家かよ…」


時間はとっくに1時間経っていた。

だが、扉が開くことはなかった。

白「う〜んどうすれば出れるんだろう?」


白は考えた。

部屋の中に脱出するヒントがあるんじゃないか?と

見つかったのは扉に付いている鍵穴のみ。


白は考えた。

何かの脱出するトリガーがあるんじゃないか?と

だが、そもそもこの部屋には割れた大理石の台と、白色のキューブ、しか置かれていなかった。


白は考えた。

他の5人が助けてくれる可能性を

しかし、他の5人も同じ様に試練があるならその可能性も期待薄。


白「あぁ!もう分からん!このキューブが何かも、特技をどう使うかも、ここからどうやって脱出するのかも…いやまぁ鍵で開けるんだろうけど…そんなものないしなぁ〜ここを開ける鍵…ここを開ける鍵…」

と頭の中で、思考を巡らす。

すると…手に持っていた白いキューブに煌めきがかかる。そして中央から温かい光が漏れやがてキューブを埋め尽くす。

光っているキューブはぐにょっと形を変え金色の鍵になる。


白「え?もしかして…これ皆のアクセサリーみたいな力を持ってる?まあ考えるのは後!」


白はその金色の鍵を鍵穴にさして回す。

すると、部屋の雰囲気がガラッと変わる。

目に見えるものが何か変わったわけではないが、

1時間程度ずっと見てきた白には分かる。

壁をスッと指でなぞると、ザラザラとしている。

先程までとは材質が…いや、構造が変わっている。

そのことに気づくと、ぷしゅーという音と共になにかが部屋を満たす。そして息が苦しくなってくる。


白「なになになに?出れるんじゃないの?どうしようどうしよう…息も苦しくなってきてるし、二酸化炭素かなにかが排出されてるんだったら…ガスマスクを創ってみるとか?とりあえず」

と金色の鍵をガスマスクに変えようとイメージする。

しかし、金色の鍵はうんともすんともいわない。


白「なんで…でもこのままだと死ぬ!落ち着け…落ち着け…イメージをもっと…濃ゆく…そうだ!」


手にキューブを乗せて、目を瞑る。


『僕の手の上に乗っている黄金に輝く鍵はぐにゃっと形を歪に変化させそれは段々と黒く、顔を覆うようなマスクのような形へと変化していく。それは一般的なガスマスクをかたどり、ピカっと光を放ったと思うと同時に手の上の黄金の鍵はガスマスクへと形を変えていた。』


そう口ずさむ。

頭で形成した文章を口へ受け渡す。

それをもう一度繰り返す。


すると…その文章が、その言葉が、白の口から外へ出る時、白の身体の周辺をおびただしい数の光の粒、白い…目を向けるとそのまま吸い込まれそうな白い光の粒が上へ、下へ、右へ、左へ、それは蛍が冬の夜に飛び交う情景を思い浮かばせる程だった。


目を開けると手の上にあった鍵がガスマスクへと変わっていた。


ガスマスクを付け一分程、部屋を満たしていたなにかが無くなるのを感じる。


白「無くなった?」

とガスマスクを外す。


部屋を見渡すとき、瞬き一回、その瞬間に白で包まれていた空間が黒で塗り変わる。


白「うわっ…びっくりした…なにこれ?」

部屋の中央には天井を突き破っている木がたたずんでいた


そして、桃色の何かが落ちてくる。

それも一度に何十、何百、何千も、パラパラ…というよりザーっという擬音が当てはまるかもしれない。


そして頭に【アタリヲヒケ】

と浮かんでくる。

白「アタリヲヒケ?当たり…桜しかないけど…」

と、花びらを一つ摘んでみると、そこにはハズレと書かれていた。


白「当たりを…この中から?夏祭りのくじみたい…無理だ…いや…もしできたら…やってみる価値はあるか…」


『僕の手に包まれているガスマスクはぱっと光を放った後、アタリと書かれた桜の花びらへと変化していた。。それは指定されていたアタリヲヒケと言う指示に当てはまっている物であった。』


そう呟く。一回、二回、三回ほど

すると、先程と同じ様に身体の周辺をおびただしい数の白い…雪のように白い光の粒が上へ、下へ、右へ、左へ、360°舞いあがる。

そして、手に収まっていたガスマスクは桃色の、桜の花びらへと変化していた。



その後も、

壁に穴が空き、部屋を完成させよという指示。

どこかから鳥が迷い込んできて、その鳥を懐かせろという指示。

その鳥が形を変え、馬の様な動物になり、それを沈静化しろという指示。


その全てを、持ち前の文才と想像力…いや想造力と白いキューブを使ってクリアした。


ズズズと扉が開く。

白「ふぅ…やっと終わった…ああ〜あ〜」

と腕を伸ばし、通路へ歩き出す。


白「皆ぁ〜!大丈夫だった?」

ブレス「白!大丈夫だったか?」

チョーク「白様が随分と遅くて、心配をしていたところです。」

アス「白!白!大丈夫だった?」

カフ「白さ〜ん大丈夫でしたか?心配でした…」

アンク「白…本当に大丈夫だったのか?傷とか大丈夫か?」


と一斉に白へと投げる。


帰ってきた白に5人は抱きつき、安堵する。



そして物語は状況の整理へと進む。

はい!merp1eです!

いや〜大分遅くなり申し訳ない…

まぁ見てくれてる人は分かってくれていると思いますが、、、

で…今回はいよいよ白!

まぁ…はい、白がこの物語の中で最強ですね

想造…なんかムズいですよね〜

私もそう思います。

で、白は他5人が受けた試練をちょっと変えたものを受けてもらったんですけど…

まぁ突破されないと物語も進まないというのはメタいですかね?

では!また次をお楽しみに!

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