命運
それぞれ、【特技ノ間】に入っていくと
後ろの扉が閉まる。
そして目の前には大理石のような立方体の上にスタンドのようなものがありそこに薄いクリーム色のような紙が置かれていた。
そこに指を付け、指紋がくっきりと紙に付く
すると、
その紙に赤色…いや青色、?黄色…と
色が変わりながら文字が浮かぶ。
貴方の特技は【命運】です。
貴方は命運を司る者。運命を自分の都合の良い方へ傾けることができます。
それは客観視ただ運が良いだけ、豪運と言えるのかもしれません。
ですが、それだけではないのかもしれません。
チョーク「私の特技…命運ですか。」
手の指先の爪の先から、腕を通って、何かがチョークの全身を満たす。
チョーク「今のは…。」
その疑問に対する考察の余地もなく、
環境が変化する。
先程まで白に包まれていたその部屋は瞬きの間、
その一瞬にして黒く染まる。
部屋の扉は開かなくなっていた。
そして空間の丁度真ん中、大理石の台があったところには一本の大木。
その幹は天井にまで達していた。
チョーク「次はなんでしょうか。」
〜アタリヲヒケ〜
頭に浮かびあがってくる文字を理解する前に、天井の方から何か、この真っ黒の部屋に似合わぬ桃色の破片のような物がヒラヒラと舞う。
それは1枚、2枚、5枚、10枚、
どんどんと増えていき、そのうちの1つを掴んで眼に運ぶ。
チョーク「桜の花びら…ですか。ということはこの中からアタリヲヒケ。当たりを引け…。なるほど。」
チョークは手当たり次第に花びらを手に取る。
しかし、そのどれにもアタリはなく、花びらは増える一方。
チョーク「これは。速く見つけないと扉が開いても脱出ができなくなる可能性がありますね。」
チョークは少し考える。桜が舞うその漆黒の部屋の中で。
チョーク「ふむ…【特技ノ間】というくらいです。恐らく、特技を使って脱出する。しかし、【命運】…手当たり次第に手に取ってみましたが、それは発動しなかった。何かのトリガーがあるのでしょうか。そもそも、アタリとは…徐々に増えていくこの空間でアタリを引くなど不可能に近いですね。そもそも今の空間にアタリが無いと、脱出など到底不可能。ならば、最初の1枚がアタリと考えるのが妥当ですね。」
そう考えがまとまったとき、チョークの周りを様々な色の光の粒がくるくると廻る。そして廻るにつれ、手が花びらの奥の方へと引っ張られる。
そして、手を引っ張っていたのは桃色の花びら。
チョーク「これが…アタリですか。」
その桃色の破片を手の平に乗せると、それはアタリという文字だけ残し、塵となってパラパラと消える。そして、それに吸い込まれるかのように、壁や天井や床の黒も徐々に白へと戻っていく。
中央の大木は床へと吸い込まれていく。
その大木に連れられて積もった花びらもなくなっていく。
ズズズと音がしたかと思うと、扉が開いており、通路に出ることができた。
と、いうわけです。
チョークが話終える。
カフ「チョークさんの特技は【命運】て言うんですね」
アンク「特技って言えるのか怪しくないか?それ」
ブレス「確かに」
アンク「俺の【知恵】、ブレスの【協和】とか、特技というより性格とかあやふやな感じするよな」
チョーク「恐らく、特に秀でている、超能力並みの
特徴のことを【特技】と呼んでいるのだと思います。」
アス「アス難しくて分かんない!ね〜レット」
わうっとレットも返事をするかのように鳴く。
ブレス「というか…白大丈夫か?」
アンク「確かに、アクセサリーがないから創造もできないし、あいつが1番心配だな…」
チョーク「そうですね…」
はい!merp1eです!
いや〜敬語の使い方分かんなすぎて、所々間違ってたりすると思いますが、そこは御愛嬌ということで!
で、今回はチョーク!
いや〜チョークさんは…というか、アス位から結構駆け足で進めてる感があるんですよね〜
1人2話位使っても良かったかな〜と反省です、、、
白はどうなってるんでしょうね、特技は先に全員分決めたんですけど、内容は後付けで…しかも、その目処を付けずに特技編はじめちゃったからな〜
文の勉強とかしないと物語も面白くないとつくづく実感しますね…
では!次もお楽しみに〜!