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劣化天職で最強  作者: 春の天変地異
王都編
97/134

VSお父さん②

 「なっ……!」


 (マジかよ、分身が一瞬で……! いや、父さんの斬撃に対して防御もなしで近づくのが無謀だった……)


 「さて、残りの斬撃も浴びせてやろう」

 その言葉と同時に父は剣を、一気に3度剣を振るう。


 (右下、左上、そしてまた右下! 父さんは確かにそう剣を振った。だから俺もさらに対応するように剣で防御すればいい!)


 俺はそうして剣を高速で振るう。カンカンカンッ! と3度鉄と鉄とが打ち合ったような音が鳴る。


 「―――っ!! 重いっ!」

  俺は防御したその斬撃の威力に衝撃を覚える。


 (これが剣聖の……父の剣! 想像以上に重たい剣……防御した剣を通して腕が軽く痺れちまってる……)


 「さあ、次の攻撃も耐えて俺に示してみせろ。本当にお前に強さがあるのかを。クロスセイバー!」

 放たれたその十字の斬撃はドンドンこちらに向かってくる。


 (……! 好都合だ!)


 「反射!」

 俺はその斬撃にタイミングを合わせてスキルを発動する。適切なタイミングで発動することで攻撃を反射させるそのスキルを。


 パァァン! 


 そんな音と共に十字の斬撃はぐるりと進行方向を変え、父の方へと向かっていく。それを父は横に移動することで回避する。


 (……マジか。わりと速いはずのあの斬撃を表情を変えもせずに回避したか)


 俺がそんなふうに父の様子を見ていると、父はその足にググッと力を込めた。

 

 (……何をしてくる?)


 「はぁ……!」

 そんな言葉と共に父の足は大地を蹴った。あまりにも大きな衝撃を生み出しながら。ドンッ! そんな音と同時に土煙りが起こる。


 (―――ッ! シンプルな突進か! だったら……)


 恐ろしいスピードで突撃してきた父はすでに俺の目前にいて……そして剣を振るっていた。


 (分身よ、入れ替われっ!)

 そう俺が指示を出した瞬間、俺の視界は先ほどとは別の風景をうつしていた。


 「ねんりきッ!」

 俺はそんな位置からスキルを放つ。入れ替わった俺の分身を真っ二つにしている父の顔は、突然別の位置からその光線が飛んできたことで、一瞬驚きの表情となる。


 「……! なるほど、分身と入れ替わったのか。そのようなことができるのなら……先に潰しておこう!」

 父は残り1体の分身の方を向いて剣を振るう。ディレイクソードの力によって放たれる、距離を無視した斬撃は俺の分身を襲う。


 (上からの斬撃か……! 受け流せ! 分身!)

 俺の指示に従い、分身は手に持っている剣を使い、その斬撃を受け流す。それを見た父は、ディレイクソードの残り2回も利用して分身を攻撃する。


 (俺ができることなら分身もできるだろう。よし、分身よ! 右下、右上からくる斬撃を順に弾くんだ!)

 俺の分身は流れるような動きでその2度の斬撃を剣で受ける。


 「何っ!?」

 分身を仕留めきれなかった父はそれが想定外であったのか、そのようなリアクションをする。


 (これでディレイクソードの回数はなくなった。あのスキルは記憶が正しかったら、めちゃくちゃクールタイムが長いはず。当分は警戒しなくてもいいだろう!)


 「サイコクラッシュ!」

 とりあえずの牽制として俺はそのスキルを発動する。これで父は何かしらの行動をせざるを得なくなる。俺はその父の行動を見逃さぬように、しっかりと視線を父に合わせる。

 瞬間、ドンッ! と衝撃を起こしながら父は走り始めた。


 「自己暗示!」

 俺はそのスキルを発動し、自身のスピードを極限まで高める。それは父の動きに対応をするためだ。まるで風のようなスピードで動く父に俺が対応をするにはそれが必要なのだ。


 刹那、剣が空気を斬る音が鳴る。俺に向けられたその剣を俺はしっかりと回避した。そのまま俺は父の方へ一歩踏み出し、そして右手で触れる。


 「コピー!」

 そのスキルによって俺はランダムに父のスキルを使用することができる。そして俺に与えられたそのスキルは、『ディレイクソード』であった。

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