表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
劣化天職で最強  作者: 春の天変地異
王都編
81/134

実力差

 「お粗末さまでした」


 俺の言葉に大翔(たいが)はそう答える。


 「そういえば、これって何ゴールドなんだ?」


 「ああ、お代なら智也がこれから時々食いに来てくれるんならなしでいいよ」


 「おーけー。是非リピートさせて欲しいくらいの味だったし、約束するよ。まあお代の話がなくともこれからも食いに来てただろうけどな」


 「お褒めいただき感謝するぜ」


 大翔はそういうと「そういえばさ……」と言って話を変えた。


 「お前はこれからどうするんだ? またあのモンスターに挑みにいくのか?」


 大翔の問いかけに俺は「そのつもりだよ」と答える。すると大翔はあのモンスターについてわりと真面目な声で俺に話す。


 「やっぱりそのつもりか……。だけどアイツ、相当強いぞ。少なくとも俺なんかじゃあかなわねえしお前も勝てるか怪しいんじゃないのか?」


 「そうだろうなあ。だからこのまんま挑むつもりはないよ」


 「へえ、特訓でもするのか? けど一応言っとくとあいつ、お前との戦いでは手を抜いていたぞ」


 「え!? 大翔おまえ、俺とあいつの戦い見てたのか!?」

 

 確かに大翔はあの時、突然空から降ってきたんだから普通に俺たちの戦いを見ていてもおかしくはないか……。てか大翔は一体どうやって空から降ってきたんだ? 


 「ああ、あの時はワイバーンを狩ってたんだけどよ。そいつが暴れるもんだから背中に飛び乗ってぶっ叩いてたらお前が戦ってたところまで飛んで行ってたからワイバーンを上空になんとか留めて、みてたんだよ。お前らの戦いを」

 

 なんて無茶苦茶なやり方なんだと言ってやりたい。というか大翔にはワイバーンをここまで一方的に好き勝手できるほどの戦闘能力があったのか……。いや、ワイバーンを狩れるほどの能力があるのはわかっていたがここまでとはな……


 「おーけー。大体わかったよ、お前の無茶苦茶な力は。それじゃあもう一個質問をしてもいいか?」


 「もちろんだ」


 そう答えた大翔に俺は問う。


 「あのモンスターが手を抜いていたってお前はいうけど、どうしてそう思ったんだ?」


 これに関しては俺も確かに、薄々だが感じていた。というかあそこで逃げた俺を追ってこなかった時点で、やつは俺を脅威にすら思っていなかったのだろうな。


 「それは逃げた時に俺たちを追わなかったってのもあるんだが……いちばんは似ていたからだよ。俺の父ちゃんに」


 「? 大翔のお父さんとあのモンスターが?」


 「ああ。昔よく俺は父ちゃんと喧嘩してたんだ。今ならわかるんだけどそん時父ちゃんは俺のことを戯れてくる猫くらいにしか思ってなかったんだろうな」


 「……つまりあのモンスターは、俺のことを戯れてくる猫程度と思ってる、ってお前は感じたのか?」


 「あくまで似てるだけだけどな」


 それが本当であればだいぶ屈辱だな。俺はあの時点では全力だったってのに……


 「ありがとう、大翔。お前のおかげで大体わかったよ。俺がこれからやるべきことがな」


 「わかったって言ったけどやるべきことってのは結局特訓とかそれくらいだと思うんだけど」


 「そうだな。俺にやれるのはそれくらいだ。まあわかったってのは何を目的にして特訓をするかってことだよ」


 あともう一つ、わかったのは俺とあのモンスターの実力差。だからこそ俺が今からやることはレベル上げと剣術を磨くということだけだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ