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劣化天職で最強  作者: 春の天変地異
冒険者の始まり編
8/93

新たなスキルと新たなモンスター

昼飯を食い終わった後、俺はいつものようにクエストをこなしていた。また、例の森へと行きゴブリンを倒すクエストを何度か繰り返して、レベルが上がっていく。そして今、レベルが16へと上がり俺は新たなスキルを獲得した。

「自己暗示?」

どのようなスキルなのだろうそう思いながら次のクエストを受ける。今度はオークの討伐クエスト。オークとは人型で豚のような顔をした黄色いモンスターだ。ゴブリンと同じように知能を持っており、ゴブリンよりも硬いというのが特徴だ。

俺は例の如くオークがいる森へと移動していた。

「見つけた」

スライムとゴブリンとずっと戦い続けていた俺からすると新しいモンスターとの戦闘は心が踊る。ひとつだけ例外もあったが。

さっそく新たなスキル、自己暗示をしようする。

「自己暗示!」

その言葉を発してから5秒はたっただろうか。俺は疑問でいっぱいだった。なぜかって?そう。俺は確かにスキルを発動した。しかし何も起こらなかったのだ。ようやく落ち着いた俺はとりあえずねんりきを発動し、オークとの戦闘を開始したのだった。

完全な奇襲。オークに俺の念力は直撃する。やつの体から血が流れ出す。やつの殺気がこちらへと向く。刹那やつは俺に突進してくる。攻撃パターンはどうやらゴブリンと同じような感じだった。それならば倒すのは簡単だ。

「サイコクラッシュ!」

やつの攻撃が俺に届きそうなくらいの距離で俺は自分の真下にサイコクラッシュを発動する。そのまま後方へ即座に移動。俺を攻撃するために元々俺がいた場所へと飛び込んでいたやつにサイコクラッシュが直撃。即座に俺は前方へと移動しながらねんりきを放つ。サイコクラッシュをくらい悶えていたやつの肉体にねんりきが直撃。

「さて、ゴブリンならこれで倒せてるんだけど」

まだ動いている。ゴブリンよりも高い耐久力は伊達じゃない。が、あれだけのスキルをくらって動けるわけがない。その場で硬直するそれの首に俺は剣をふるい、スキルでぼろぼろとなっていた首は簡単に切れてしまうのだった。宿に戻ってから俺は頭を使っていた。

「さて、問題はなぜか何も起こることがなかった、この自己暗示というスキル。このスキルって一体なんなんだ?」

俺は頭をひねる。自己暗示。その名前から効果を予想してみよう。自己と言う言葉と暗示と言う言葉に分割する。自己。それは確か自分とかそんな意味だった気がする。次に暗示だ。暗示。過去の記憶をフル回転する。このような単語が俺の肉体と触れ合ったことはあったか?いや、あるはずだ。これでも俺は様々な本を...読んでいなかったな。昔は基本的に強い剣聖になるための訓練ばかりだった。そんな努力は報われることはなかった。ともかく、今の俺ではこのスキルの効果を突き止めることはできないようだ。そんな事実に気がついて俺は考えるのをやめてお布団に飛び込み、眠りにつくのだった。

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