マイホーム
次の日、俺はこの街の領主であるロバートさんがいる館へとやって来ていた。
「よく来てくれた。智也くん。早速君の家の元へと移動しよう」
そう。俺が今日ここへ来た理由は、前にサイクロプスと戦った時に報酬として作ってもらっていた家が完成したと、昨日の朝に連絡が来ていたからだ。
「はい。ありがとうございます」
そして俺はロバートさんと共に彼の馬車へと乗り込む。
数分馬車で揺らされていたら、大きな家の前へと辿り着いていた。
「さて、着いたぞ。ここが君の家の場所だ」
ロバートさんがそう言うと同時に俺は馬車を降りる。
馬車を降りた俺の目に入ったのは石で作られた塀と、ロバートさんの館と比較したら小さいものの一般的な家と比べたら明らかに大きい、赤レンガで建てられた家だった。
でっか! この家、前に俺が住んでた家よりも大きいんじゃ……。というか一人暮らしの家のサイズではないだろこれ。
「どうかな? 君の理想の家に近いものが建てれているのなら嬉しいが……」
「満足です。ありがとうございました」
「それならよかったよ。それじゃあここからは内を案内するが、その前に紹介したい人がいる」
その言葉と同時に塀の裏からメイド服を着た女性がすうっと現れる。
「はじめまして。レイラ・サルビアと申します。あなた様がよろしければ、あなた様のメイドとなる予定のものです」
メイドさん? そういえば何人か使用人みたいな人を用意しておいてくれるって話だったっけ。
ロバートさんが彼女に視線を向けて紹介をする。
「レイラは君のために用意したメイド達4、5人を統括する、いわゆるメイド長だ。うちの館で7歳の時から今まで8年間メイドをしている。実力については安心してほしい」
「なるほど。わざわざ説明してくださりありがとうございます」
「それじゃあ申し訳ないが私はこれからすこし用があるから家の中の案内はレイラに任せようと思う」
「わかりました」
ロバートさんの言葉にレイラさんが答えると、ロバートさんは馬車に乗ってどこかにいってしまう。
ロバートさんを見送ったレイラさんはこちらに振り向き、俺に声をかけた。
「それでは家の中のご案内をさせていただきます」
「わかりました」
「私はあなた様のメイドですから敬語は必要ありませんよ」
「わ、わかった」
そして俺はレイラさんについて家の中へと入っていった。




