王都
「ふうー。剣、買わなきゃなあ」
ゴールドマシナリーを倒した後、俺はその場に座り込んで回復薬を使用していた。
まあレベルも76になって新しいパッシブスキルのダメージ5%軽減っていうのも手に入ったし、剣もだいぶ使ってたし仕方ないかあ。
「それでリコはどれだけレベルが上がったんだ?」
「36まで上がった。ゴールドマシナリーってすごいね」
「上がりすぎだろ! さっきからほぼ2倍になってるじゃんか!」
「ちなみに一気にスキルが4つも手に入った」
「どんなスキル?」
「1つ目が支援錬金。名前の通り自分や仲間を強化する効果が錬金できるスキル」
「強化するスキルでも自分しか強化できないスキルも多いし仲間も強化できるのはすごいな」
「で、2つ目が守備錬金。使うと宙に浮いて動かせない盾みたいのができあがる。盾1個は発動してから5秒間残るみたい。クールタイムが10秒だからクールタイムの半分は盾が残ってくれる。あと媒体がいいものであればあるほど強度が上がったり、大きくなったり、媒体によっては特殊な盾ができたりするらしい」
「特殊な盾ってのが気になるな。炎の盾とか光る盾とかそんなのができるのかな」
「3つ目がウェポン錬金。15秒間の間使える武器が作れる。作れる武器の品質とかは媒体が良ければ良いほど高くなる。あと4つ目がパッシブスキルで全ステータス40%アップ」
「? 全ステータスが40%も上がるのか?」
「うん。正直ずるいと思う」
「いやおかしいだろ! 俺のパッシブスキルは魔力が40%上がるとかそんな感じなのに!」
「まあ元々のステータスが低めのやつ多いし」
「うーん。それでも納得いかないなあ」
「こればっかりは仕方ないんだからグチグチいうのはやめろ。それよりあなたのその剣をどうにかしなくちゃ」
「まぁ、確かに。どこか鍛冶屋に行って新しいのを買おうかな」
「……どうせならそこらへんの剣じゃなくてもっと長く使えて強い剣にしたら?」
「とは言ってもそんなのどこで買えるかわからないし」
「あなたお金はある? 具体的には30万ゴールドくらい」
「それくらいなら全然あるけど、あてがあるのか?」
「うん。そこにちょうどゴールドマシナリーの外装とかが落ちてるでしょ?」
「そうだな」
「それを王都のエレメントウェポンって感じの名前の店に持っていくの。その店、確か素材を持ち込んだらオーダーメイドで武器とか防具を作ってくれる。腕は王都1と言っても過言じゃないくらいらしいからそこそこ値段は高いけど」
そんな店があるのか! 一回王都にも行ってみたいとは思ってたし、今度行ってみるか!
「分かった。今度行ってみるよ」
「うん。あと行く時はわたしも呼んで」
「いいけど、なんで?」
「レベルも上がったし王都にある人工ダンジョンで腕試しでもしようかなと思ったからどうせなら一緒に行こうかなって」
「人工ダンジョン? 王都にはそんなのがあるのか」
「冒険者なら自由に挑戦できる、人の手で作られたダンジョンで、自然発生するダンジョンにすごい近い構造になってるみたい」
「なるほど。俺も行ってみようかな」
「いいんじゃない?」
「よし。剣はなるべく早く新しいのが欲しいし、出発は3日後かな」
「なるべく早くっていうなら明日から明後日じゃないの?」
「そっか。リコには言ってなかったか」
「?」
「明日はちょっと用事があるんだ」
「分かった。じゃあ明日のレベル上げはお休みってことね」
「そういうことになるな。明後日はいろいろ準備に時間を使って3日後に出発するよ」
「分かった。行く時はわたしにも声をかけて」
「あぁ。分かった」




