スキル錬金
「レベルが7になった」
リコが少し喜んだようすで自身のレベルアップを告げる。
あれだけで2もレベルが上がるのか!
何度も思うが経験値が2倍になるっていうのはすごいなあ。
「よし、それじゃあ次のクエストに行こうと思うけど大丈夫?」
そう俺が聞くとリコはうんとうなづいたのでギルドで新しくクエストを受けて、その新しいクエストの内容をこなしに行く。
「ねんりき!」
さっきのようにファイヤーシープを倒して、リコのレベルが更に上がったみたいだ。
「今度は新しいスキルをゲットした!」
「どんなスキルが手に入ったんだ?」
錬金術師の新しいスキルってのは一体どんなものなんだろうか。何かを錬金するスキルだとは思うけど、もしくはパッシブスキルみたいなステータスが上がるようなスキルかな。
「スキル錬金っていうスキル」
「スキル錬金ってことはスキルを錬金するスキルってこと?」
俺はスキルの名前を二つに分解しただけのものをスキルの内容だと予測してリコに聞いてみる。
「そうみたい」
そうだったようだ。
「自分か誰かのスキルを二つ以上錬金して新しいスキルを作り出すみたい」
「誰かってことは俺のスキルも錬金できるってこと?」
もし可能ならちょっとやって貰いたいかもなあ。
「多分できる。どんなスキルになるかはわからないけど……やる?」
「お願いしてもいいか?」
「分かった。それじゃあ代金10000ゴールドね」
「……金取るの?」
「新しい商売にしようと思ってね」
まあ好奇心には勝てないし10000ゴールドを差し出すとしよう。
「まいどあり。えっとやり方は……」
そうしてリコは俺の手を握る。
「二つ以上のスキルを別の一つのスキルに変えることになるけど、どれを錬金する?」
二つ以上のスキルかあ。普段使わないスキルをチョイスすることにしよう。
そうして俺は二つ、スキルの名前を発する。
「それじゃあパワー爆発とサイコキネシスの二つでお願い」
パワー爆発はシンプルに全然使わなかったし、サイコキネシスはこの前使った時に分かったが、昔のねんりきを強化したスキルって感じだったし。今の強化されたねんりきとあまり変わらなかったんだよな。クールタイムも長めだったし。
「分かった。それじゃあやるからじっとしてて」
そしてリコは目を閉じてスキルを発動する。
「スキル錬金!」
直後俺の視界に文字が映される。
『引き寄せ』
引き寄せってことはモンスターとか物とかを引き寄せるスキルなのかな?どんな感じで引き寄せるんだろう。
「どんなスキルが出来た?」
俺の反応を見たのか、無事にスキルが出来たことを確認したリコが声をかけてくる。
「引き寄せってスキルができたみたい。どんなスキルかはあんまりわからないけど……。あいにく今は試す相手とかもいないしな」
「そっか。それじゃ私もどんな効果か気になるしサービスしてあげる」
そうしてリコはまた俺の手を握る。
「鑑定!」
その発言の2秒ほど後にリコは俺の手から手を離し、話し始める。
「文字通りモンスターとか人とか、後物とかを自分の方に引き寄せることができるみたい」
「物まで引き寄せれるのか!」
「うん。それにこのスキルを発動したら手のひらから一直線に糸みたいなのが伸びるみたいなんだけどそれが命中したのを引き寄せれるらしい。ちなみに対象が重たかったりすると引き寄せれる距離は短くなるみたい」
「なるほど。じゃあ相手が重すぎたら全然引き寄せれないってこともあるのか」
「うん。けど自分の魔力のステータスが大きければ大きいほど、より重いのも引き寄せれるようになるみたいだから、しっかりステータスを高めればどれだけ重い対象も引き寄せれるようになる」
「そう考えたら結構使い道がありそうなスキルだな」
「けどあなたってエスパーだから引き寄せたら不利になっちゃうんじゃない?」
「ああ、それならリコも確か見た事あると思うんだけど俺って剣を使う時もあるんだよ」
使う時もあるっていうかむしろ最初はそっちのがメイ
ンだったんだけどなあ……。
「そういえばたまに使ってたっけ。珍しい。遠距離系の天職で剣を使う人」
「まあ、そうだな。自分でもそう思うわ」
実際、俺も最初から天職がエスパーとかそこら辺の遠距離系だとわかっていたら剣を使うことはなかっただらうし。
「さて、雑談はこれくらいにしてそろそろ新しいクエストを受けに行こう?」
そう言われた俺はリコとともにギルドへ向かうのだった。




