騎士団
反射で自身の攻撃を受けて動きを止めていたドラゴンは俺の炎をもろに受ける。
「自分の炎の威力はどうだ!?」
俺がそんなセリフを発した直後にいつのまにか隣にいたセツナが口を開く。
「ダメ。あんまり効いてないみたい……」
その言葉を聞いた俺は疑問を口にする。
「これはあいつのスキルのハズだぞ!? あいつのスキルならあいつに効くほどの威力があるはずじゃないか?」
「スキルで与えられるダメージはステータスとそのスキルの威力で決まるから。あなたのステータスがあいつのステータスより低いんだと思う」
「そういうことか……。じゃあほんとに反射でしかダメージ与えられないじゃねえか。このままじゃみんなやられるちゃうぞ」
そんな俺の言葉にセツナが答える。
「あとどれくらいかは分からないけど耐え続けたらこの国の騎士団がきてくれるはず。それまで耐えよう」
「なるほど。納得。国の騎士団ならドラゴンの討伐だってやれるだろうな」
そして目的が決まった俺はドラゴン相手に耐えるため、セツナの体に触れる。
むにゅっという感触とともに俺の俺のスピードが上がる。その直後隣から声が響く。
「ひゃあ! 何してるの!?」
俺が触れたそいつは困惑した様子で俺に問いただす。
「俺のスキルのコピーを使ったんだよ。触れなきゃ発動しないんだ。ごめん」
「そ、そういうこと……。分かった」
納得してくれて何よりだ。
さて、こんな会話をしてるうちに炎が迫ってきてたので俺はセツナとともに横に移動してそれを避ける。
「さっきのコピーは速度上昇が出たのか! ラッキーだ」
「クロスセイバー!」
セツナが十字に剣を振るうと十字の光が現れ、ドラゴンの方向へ直進する。
が、それをドラゴンは羽ばたき、空中に移動することで回避する。
そこからドラゴンは8つの炎の玉を俺たちに向かって放つ。
「反射!」
そのうちの一つを俺は反射し、その玉はあいつの羽根に命中する。
玉を受けたやつの左の羽根は動くのをやめ、それが動いていたことで体を宙にとどめていたそいつは少し高度を下げる。
「炎の玉一個であいつが怯む威力が出てるなんて、私たちが受けたら致命傷になりそう……」
セツナが少し怯えた様子でその言葉を口にした。
「避ければいいだけだよ。剣聖サマなら楽勝だろ?それに避けれないなら今頃死んでるぞ」
俺の言葉にセツナは納得した様子で答える。
「それも……そうかな」
次の瞬間、宙に浮いているドラゴンが炎を口から吐き出す。
俺は炎が届かない、宙に浮くドラゴンの足元に移動することでその炎を回避する。
セツナは先ほどの位置から後ろに移動することで回避しているようだ。
「ねんりき!」
俺はドラゴンの足元から先ほど反射した炎の玉が命中し、消耗していたやつの左翼にねんりきを撃ち込む。
そのねんりきは左翼を貫いた。




