緊急クエスト
次の日、いつものように俺がギルドに来た俺は違和感を感じていた。
「いつもより騒がしいな」
そこは普段よりも騒がしかった。だがその騒がしさはいつものような賑やかな騒がしさではなく、ザワザワとした騒がしさだった。
一体何が起こってるんだ?
そんな疑問を抱きながら俺は騒ぎの中心と思われる人が密集した場所へと向かう。
するとそこにはいつものような茶色いクエストが書かれた紙に囲まれて、赤い紙が貼られていた。
「緊急クエスト?モンスターの群れが街に向かってきてる?」
その紙に書かれていたのは緊急クエストという単語と、この街にモンスターの群れが向かってきているからそのモンスターの群れを討伐しろというものだった。
「やってみるか。モンスターの群れが討伐されなかったらこの街がどうなるか分からないし」
そして俺は群れが迫ってきているという方向へ向かった。
「なんだこれ……」
群れが見えるところまで来た俺の視界に入ったモンスターの群れはあまりにも恐ろしいものだった。
ゴブリンやオークにファイヤーシープ、トロールなどのモンスターに加え、見たことのないモンスター達がそこらへんのスライムのようにわんさかいる。
「地上だけじゃなくて空中にもいるのか……」
上を見上げればバッサバッサと羽ばたくヘルバードや、ヘルバードによく似たモンスターが視界に入ってくる。
まあ、敵がどれだけいようとやることは一緒か。
その結論に行き着いた俺は群れに向かって走り始める。
俺だけならサイコクラッシュで一気に倒せるが、俺以外にも冒険者が何人かいるなあ。
サイコクラッシュは自分の視界に入っているところならどこにでも発動ができる。視界にあるのが地面でなきゃいけないけど。
冒険者がいない奥の方から倒していくか。
「グラビティコントロール」
俺は自身を軽くして一気に跳躍する。
「ここまで跳べばだいぶ奥まで見えるな。よし、サイコクラッシュ!」
そして俺は視界の奥の方にサイコクラッシュを発動する。
強化されたサイコクラッシュはドーン! と大きな音と共に、範囲内の大量のモンスターを爆発に巻き込む。
直後俺の視界にはレベルアップのお知らせが映る。
「一気にレベルが3も上がった! これは一気にレベルが上がりそうだ」
そんなことを考えている俺は突然ダメージを受けてしまった。
「くっ! 一体なんだ!?」
そして俺はダメージの原因を確認する。
「そっか、空中にも敵がいることを忘れてたな」
俺にダメージを与えたのは、宙で羽ばたくモンスターの羽から作り出された魔法のようなものだった。
「ねんりき!」
俺は宙に浮かぶモンスターをスキルで貫く。
「念の為に他の空中のモンスターも倒しておくか」
そうして俺は他のモンスターもねんりきで貫く。
「あれだけ強かったヘルバードもこんな簡単に倒せるようになったのか。まさかねんりきで一撃とは」
強化された俺のねんりきはあれだけ苦戦したヘルバードを一撃で貫いていた。
「ここにいると大量のモンスターをどんどん倒せるからぐんぐんレベルが上がるなあ」
周囲の空中のモンスターを倒し切った俺のレベルは49となっていたのだ。




