ユニークスキル
セツナの動きが俺の目に追いきれるほどの速度になった頃にはもうあの巨大なモンスターは倒れていた。
「今のは何だ!?」
俺の口からはそんな疑問がでていた。
セツナは俺の疑問に答える。
「あれは私のユニークスキルの超加速だよ」
知らない単語がでてきた。
「ユニークスキルって何?」
「ええっ!?ユニークスキルを知らないの!?」
「ああ。全く知らない。名前からしてスキルかなんかなのは分かるけど」
そんな俺にセツナはそれについての説明をしはじめる。
「ユニークスキルっていうのはね、特定の人しか持ってない世界で1つだけのスキルなの」
そんなスキルがあったとは。その説明を聞いた俺の頭には疑問が浮かび上がる。
「そんなスキルがあったならなんでこの前の戦いで使わなかったんだ?」
「私がこのスキルを手に入れたのはあなたに負けた後だからだよ。負けて悔しい〜ってなってたら突然このスキルが使えるようになったの。私の目の前にユニークスキル、超加速が解放されましたってのが映ってね」
なるほど。ユニークスキルってのは人生のどこかで使えるようになる可能性があるのか。つまり俺も使えるようになる可能性は全然あるってわけだ。
「ちなみに私のユニークスキルの超加速は自分のスピードを一時的にめちゃくちゃ高めるってスキルだよ」
実際セツナは完全に対応が遅れ、普通ならばくらっていた攻撃を回避してそのままあのモンスターを倒していた。さすが超加速ってところか。
そんな会話をしていた俺たちの元に何人かの人がやってきた。その人達は1人除いて皆白銀の鎧を纏っており、武装していた。
「騎士団の人達!」
騎士団というとこの国の騎士団のことか?
「君たち!早く逃げ……」
おそらく騎士団の人達は続きの言葉を紡ぐことはなく、その光景に驚愕していた。
「君たちがこれを……それとも他の誰かがこれを倒したのか?」
奥にいた鎧を纏っていないおじいさんのような人が俺たちにその疑問を投げかける。
「これを倒したのは俺じゃなくてこっちです」
その疑問に対して俺はここで起こったことを伝える。
「なるほど!君がこいつを倒してくれたのか!今すぐ私の家、いや街の役所へと来てくれ!」
おじいさんはそうやってセツナに言葉を投げかける。そうしてセツナは戸惑いながらもおじいさんのそばにあった馬車に乗り込む。
取り残された俺は騎士団であろう人から回復薬をもらい、傷を癒す。そして騎士団であろう人達が皆立ち去った後に俺も宿へと戻るのだった。




