決勝戦
俺は準決勝に勝利し、そして決勝の舞台へと上がっていた。
舞台へ上がると俺の前には剣をもった女の子が立っていた。
剣が相手なら距離さえ縮められなければ勝てる。
俺の賞金は目の前だ。
「よろしく。私の名前はセツナ」
「えっ、ああ。よろしく。俺は智也だ」
突然名乗られたせいで少し戸惑ってしまった。今までの試合名乗られたことが無かったからなあ。
そんなやりとりをした直後、試合が始まった。
「ねんりき!」
まずは距離を縮めさせないようにねんりきを打つ。
がセツナには軽く避けられてしまった。
俺のねんりきを避けたセツナは一気に俺との距離を詰めて剣を俺に向けて振るう。咄嗟に俺は後ろに下がる。その剣は風を切り、そして俺の横腹をかすめた。
「クッ!」
さらに俺の元に追撃がくる。
ただ一度受けたならば対応はできる。俺は剣をぬいてそれを受け止める。
カアアン!という音が響き、俺は後ろに軽く飛ばされてしまう。
凄まじい威力。まるで過去、修行をしていた時に受けた父の剣の威力に近い。
あの速度でこれを受け続けたらさすがにまずい。
そんなことを考えていたらセツナはすでに飛ばされた俺との距離を縮め初めていた。
俺は自己暗示で自身のスピードを高める。
そのスピードでセツナとの距離を突き放し、ねんりきを打つ。
「クロスセイバー!」
が俺のねんりきはセツナが使ったスキルにかき消され、そしてセツナのスキルで生み出させたその十字の斬撃は俺に向かって一直線に飛んでくる。
その斬撃は俺が突き放した距離を瞬時に縮め俺の元へとたどり着いた。
俺はその斬撃を軽くかわす。
「なっ!」
セツナはそんな素っ頓狂な声をあげる。今までかわされたことがなかったのだろうか。
「ねんりき!」
その隙に俺はねんりきを放つ。
「クロスセイバー!」
セツナは先ほどと同じように俺のねんりきをその斬撃で消し去る。残された斬撃はものすごい速度で俺に向かってくる。が俺はまたその斬撃をひょいっとかわす。
「なんであなたはこれを避けれるの!?」
セツナはそんな疑問を俺に投げかけた。やはり今まで避けられたことはなかったのだろうか。
「そのスキルは昔からずっと見て、そしてたまに避けたりしてたからな」
「どういうこと!?」
そう。俺はこのスキルを知っているのだ。
このスキルは俺の両親がよく使っていたものだ。
俺はそこから導き出された結論を口にする。
「お前の天職は「剣聖」だろ?」




