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劣化天職で最強  作者: 春の天変地異
モンスターの文明『自然の文明』編
121/134

VS混沌の軍事2

 「一体どうしてここに?」

 そう、俺は突然現れて、混沌の軍事を光の矢で射抜いた彼女に問いかける。

 「混沌の軍事をここで倒すためです」

 「他のところは?」

 「すでにほとんどの混沌の兵を倒しました。何人かのあなたがひたすら倒し続けていたみたいで、かなり少ない犠牲で倒すことに成功しました」

 「はへー、なるほど」

 自然の彼女に俺は戦況を聞く。彼女から聞いた限りはどうやら優勢のようだ。

 「あなたは知らないのかもしれませんが、混沌の軍事はこの争いの元凶のようなもの。ヤツを倒せば混沌が攻めてくることはなくなる可能性があります」

 「へえ、そうなのか。それじゃあ俺も全力でヤツと戦うよ。まあ全力じゃないとやられちゃうだろうけど」

 「やはりですか。ヤツはヤツが従えるどの混沌のモンスターよりも強いですから。前にあなたが圧倒したカオスドラゴンよりも」

 「へっ!? そうなのか? ん、まあ確かに薄々感じてはいたが……」

 俺のそんな言葉に混沌の軍事がどこか呆れたような声で答える。

 「当たり前だ。我々の世界では自分よりも格上のヤツなど従わせることはできん。そういう技でも使わん限りはな」

 そいつはそう言った直後、攻撃の構えをした。

 

 「会話は終わりだ。岩流手っ!」

 前のと同じように大地が動いて巨大な手となり俺たちを襲ってきた。そんな手を止めるように俺のとなりの女性が技を使う。

 「よくも自然の力を……ツタ縛りっ!!」

 女性はおそらく『魔技』であろう力を使い、地面から太いツタを伸ばす。それは巨大な手を縛り付け、動きを止める。

 「ナイス!」

 そう言って飛び出した俺は握っていた剣でその手を細切れにする。

 「さすがです。人間」

 「人間ってのはアレだろう。俺の名前は見上智也だ。上手いこと人間以外で呼んでくれ」

 「わかりました。それでは見上さんと。それと、私の名はスファリエ。お好きにお呼びください」 

 「わかった。それじゃあそのまま呼ばせてもらう」

 俺とスファリエはそのように名前を教え合う。そんななか、混沌の軍事はさらなる攻撃の準備へ取り掛かっていた。

 

 「余裕があるみたいだな、そんな会話をして……雷四炎玉っ!」

 そうして飛んでくるその電気を纏った炎に、俺は身構える。

 (どうしようか……。反射はまだこれ以上の攻撃が来た時のために残しておきたいし……けど四つもあるから避けるのも大変なんだよな)

 そう俺が考えていると、スファリエが口を開く。その彼女は魔技を扱う構えをとっていた。

 「任せてください! 岩壁!」

 その混沌の軍事も使うことのできた魔技の力で俺たちの前には岩壁が出来上がる。それに阻まれたことによって炎は消えてしまう。かなり高い威力の炎であるが、それよりもかなり大きな岩を超えてくることは難しかったようだ。

 「遅延っ! サイコショット!」

 そんな岩に守られている俺は、後ろから軍事のもとに遅延を起こす。そのまま身動きがうまく取れなくなっている軍事に俺は巨大な光弾を放った。

 「ぐっ……電磁壁っ!」

 それを防ぐため、軍事は寸前で雷の壁のようなものを作り上げる。それによってサイコショットは防がれてしまう……がその壁を乗り越えるように光の矢が放たれていた。スファリエによって。

 ギャンッ! と速い速度で斜め上に、軍事の方向は向かう矢は壁の手前あたりで斜め下へと落ち始め、それは上手く壁を越えて軍事の頭部に命中した。

 「ぐ、あ……!」

 (あれは……曲射ってやつだろうか。確かに綺麗な曲線を描いてたな。それにあの矢、なかなかの威力だ)

 その様をみて俺はこんなことを考え、そしてすぐに攻撃に移る。

 「サイコクラッシュ! ねんりき!」

 (なかなか怯んでるみたいだからな。サイコクラッシュも当たるだろう)

 そんな俺の読み通り、軍事はねんりきをモロに受け、そのままサイコクラッシュの爆発にも飲み込まれていくのだった。

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