父への手紙
『父さんへ。あれから1ヶ月ほど、俺はなんともないいつも通りの日々を過ごし、順調に成長してしています。
おかげでレベルも124となり新たに『転送』と『ダウンコントロール』と『サイコブースト』という三つのスキルと、『魔力15%上昇』『耐性付与』の二つのパッシブスキルを習得することもできました。
これらはなかなかに便利なスキル達で、転送は自由に移動することができるスキル。ダウンコントロールは手から並行移動する球体を放ち、それに命中した対象の意識を少しの間身体と切り離し、その間だけ対象の身体を自在に動かすことができるというスキル。クールタイムが1分半ほどあるが、それでもなかなか強力なスキル。
次にサイコブースト。こいつはとてもシンプルなスキルで使用から5秒間、自身の魔力を5倍にしてくれる。全体的な攻撃力の底上げになって便利だ。これを使ってねんりきを放てば、その辺の巨岩は貫通できる。あと最近気づいたことでコピーで増やせる量の上限は魔力の大きさで決まるらしく、これのおかげで一時的にたくさんものを増やせるようになりました。
具現化、念動力、サイコエンチャント、コピー、そしてサイコブーストを使用して、たくさん剣を相手に飛ばすその攻撃は、いちいちスキルを一つずつ発動するのは大変であるため、友人のリコの提案によりキーワードをいうことで発動させることにしました。彼女曰く、スキルは、それをすることによって起こる結果が具体的に思い浮かべられていれば一つ一つ発動せずとも一気に発動することができるらしいので、キーワードである『刺し穿つ数多の飛翔剣』を口にして今まで起こっていた現象を想像するだけで発動できるようになりました。
魔力15%上昇は名前の通り、そして耐性付与。これが便利で、一度受けた攻撃に徐々に身体が耐性を獲得してくれるっていうもの。パッシブスキルだから常に発動しているのが便利で何回も戦うモンスターとの戦闘とかでは、どんどん楽になっていくので最高。
まあ今の私はそんな感じで順調に強くなっております。心配しないでください。 見上智也』
平和で平凡な日々を過ごし続けて1ヶ月たった頃に俺は、父に手紙を出していた。
「父さんは強いのが好きみたいだし、どれだけ強くなったかを見せつけてくように書こう」
そんな思考の元に書き上げたのがこれである。
(よくよく見返せばなんか敬語とタメ口が混ざり合ってたり、ほとんどがスキルの説明みたいだったりするけどまあ大丈夫だろ)
そうして俺はギルドにいってその手紙を出すのだった。




