強化
「早速使用させてもらうか! 今度はどのスキルが強化されるのかな」
俺はリコの店で買ったスキルアッパーを右手で持ち、左手を腰に当ててスキルアッパーを口にあてながら体を後ろにそらせてグイッと飲みほす。
瞬間、俺の視界に2つのスキルの名前と文章が映る。
『・自己暗示
自身への暗示が他者に影響を与えるようになり、あらゆる想像を映し出せるようになる。
・反射
5秒間、自分への全ての攻撃を自動的に反射で きる』
「これは……なかなかいい強化がなされたみたいだ! しかもなんか強化された内容の説明みたいなのがあるし……前はこんなのなかったはずだけど……まあいいか。こんなこともあるだろ。知らんけど」
俺はその文章に今までにないものがあったにも関わらず、それを適当に流す。
「まあ、それとして今回ので金をたくさん使っちゃったから早急に稼がないとな。それと金は節約しなきゃ。とりあえず王都の宿は一度出るか。ミラージュステップのおかげで家にはすぐ戻れるようになったし。てことで入れ替われ!」
俺はそう考えて宿に滞在している分身と入れ替わる。
(そういえば入れ替わった分身を移動させとかなきゃな。リコの店の前にずっと居させては迷惑だろう。よし、分身。俺の家に戻っていろ)
俺はそう分身に指令を出し、そして次の行動を進める。宿から退去するために荷物をまとめ始める。ついでにその間に宿に居座っていた分身も我が家に移動させる。
(……1体くらいは王都に置いておきたいな。どこかに置いておけそうなところは……大翔の店とかに当たってみるか。ということで、分身1体! 大翔の店に行って事情を説明してくれ。もし許可がもらえたらそこで待機だ。もらえなかったら俺の元に戻ってこい)
「これでとりあえずはよしだろう。それじゃあ次だ。ちゃちゃっと荷物をまとめなきゃな」
そうして俺は荷物をまとめ終え、そのままその宿から退去する。そして俺は次の行動に移る。
「次は金稼ぎだ。分身達が家に着くまでひたすらモンスターを倒してお金を稼ぐぞ!」
そう決めた俺は王都の冒険者ギルドへ向かう。
「とりあえずこの依頼からやるか。今日だけでめちゃくちゃ金稼いで生活安定させてやるぞー」
そして俺はその日中、ひたすらにモンスターを倒し続け、レベルも上がり新たなスキルを獲得する。さらにスキルの効果が強くなるのだった。
『獲得スキル 転送
自身と自身の放ったスキル、自身の触れたものをあらゆる場所から自身の思い浮かべた任意の場所に移動させる
ミラージュステップ
出現させられる分身の数が6体になる』




