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繫ぐ、赤いモノ



「居ない・・・」


「居ない・・・・」


あぁどうしましょう。

この場所にだけ、赤い道が無いのです。

二つの道が繋がらないのです。

どうしましょう。

ここだけ、完成しないなんてあってはいけないのです。

完成させるのです。


彼女は

「バイバイ」

とだけ言いました。


「え?」

彼が振り返った時には遅すぎました。

彼は倒れました。


彼女は彼の首を切りました。吹き出た血。

白い道が少しずつ染まって行きます。

次に、手足を切り落としました。

ほんの少し、残っていた血が滴り落ちました。


「ふふ・・・・」


彼女は、彼のお腹を切り裂いて内臓を取り出しました。

まだ生暖かいそれを、彼女は並べました。


「・・・・」

兎はもう、真っ赤でした。



足りないのです。

少しだけ、白いのです。

もう何もありません。


彼女は考えました。

そして気付いたのです。

とても簡単な事でした。


彼女は・・・・・・





自分を殺しました。




そしてついに、出来上がりました。



真っ赤な真っ赤な・・・




赤い道が・・・。






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