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閑話 ホークの知らないこの世界のネタばらし6

ペッパー

帝国近海を根城に暴れ回っていた女海賊。いわゆる義賊を自称しており、奪い取った宝の一部を孤児院やスラム街といった貧しい子供たちのために寄付していた。

実は女神教の人間であり、異端審問部隊の一派である遊撃部隊の隊長を任されていた。大勢の孤児たちから慕われており、女神教内でも姉御!お姉様!と慕われていたようだ。

有名な賞金首ではあったものの、帝国の一部領民たちからはまるでヒーローのように思われていたというのは本当。そのため、彼女の死はそれなりに惜しまれたそうだが、世間の大半は迷惑な海賊がようやく死んでくれたかという安堵だったこともまた事実。

ゴルド商会の商船に目を付けてしまったのが運の尽きということで、クレソンに敗北しそのまま殺され、その首は冒険者ギルドにて換金された。その後何者かに盗まれたようだが?


メアリ・イース

聖女候補、という名目で王国内に送り込まれてきた女神教の異端審問官。ペッパーをお姉様!と慕っているを通り越して恋愛感情すら抱いていたため、彼女を殺したホークへの恨みを爆発させ彼を殺すために余生を費やすようになる。

孤児という境遇こそ本当だが、形見のペンダントやイースといった名字などは全て偽造されたカバーストーリーである。以前より無属性絡みや異端審問などで目を付けられていたホークを暗殺することは女神教の上層部にとっても渡りに船であったため、支援された模様。

この国の将来を担う若者たちを篭絡するという任務とホークへの個人的な復讐の間で奔走し、何人かの男子生徒を手玉に取ったまではよかったものの、不信感を抱いた学院長がホーク本人を呼んできたことで計画が狂う。

屋敷への侵入に失敗したサミコが片腕を奪われる事態になったことで追い詰められ、突発的な凶行に及んだ。現在は記憶を消されたことで人格も消失してしまい、何も知らない普通の少女に戻っている。

乙女ゲームの主人公に転生しちゃった何も知らないのんきな転生者にするか悩んだが、主人公以外の転生者を出したくなかったので最終的にこちらに。


サミコ

緑髪の合法ロリ。女神教異端審問部隊『ディヴァインズエイト』の隊長であり、今回は特別任務を受けたメアリのバックアップを全面的に受け持っていた。いわゆる百合畑の住人であり、大の男嫌い。

ペッパーという時折肉体関係も持っていた仲間を喪い、ゴルド一家を暗殺ないしは人質として捕らえるべく侵入しようとした屋敷の防犯設備によって高圧電流で片腕を焼き落とされるという失態を犯し、メアリという部下を記憶喪失にさせられたことでホークへの怒りが爆発。

本国に帰還し本格的にホーク・ゴルドを排除すべく動き出そうとした直後に、先回りして先手を打ったホークの攻撃により蒸発、死亡した。エレイレヒロインとしては初の死亡者である。唯一になるといいね。


アル・グレイ

この国の騎士団長の息子。赤髪。グレイ伯爵家の長男。以前ホークに泣かされてから、あまり精神的な成長はしていなかった模様。

今回の一件がきっかけとなって本格的に父親の怒りを買い、性根を叩き直すために王国軍の遠征任務に放り込まれ扱かれているようだ。


リン・ダージ

この国の魔術師団長の息子。青髪。氷属性と水属性に適性を持つ眼鏡。ダージ伯爵家の長男。いわゆるヒロインちゃんの取り巻き役なのだが、彼女の悲鳴を聞いて駆けつけてホークを糾弾する羽目にならずに済んだ。

アルとはライバル関係にあり、ひとりの少女を巡って恋の鞘当てを繰り広げることになると思ったらまさかの少女があんなんだったためショックを受けた模様。女性不信にならないといいね。


ヴィオレット

紫髪の眼鏡。天パーフワフワの頭髪がよく似合う、天然ボケの心優しいがちょっと頼りない感じのするお兄さんみたいな先生。王立学院中等部2年B組の担任の教師。

メアリの好き好き攻撃に面食らい戸惑いはしたものの、生徒から好かれるのはいいことだと思いつつも、さすがに教師と生徒の恋愛はない、と判断できる程度の常識は持ち合わせている。


保険医

緑髪のオールバック眼鏡。いわゆる不良保険医であり、くわえ煙草で生徒の治療をするような問題人物だが回復魔法の腕は確かで、病院よりも学院で働いている方が楽、という理由でこちらを選んだ。

その優れた回復魔法の腕に目を付けられメアリに付きまとわれることとなるが、本人的には年上の女性が好みであるため年端もいかぬ少女に誘惑されるようなことはさすがになかったようだ。


チェリオ・シルバーバック

まさかの再登場。『過去にあのホーク・ゴルドから婚約者を奪い取った男』ということでかなり有名な存在であり、ホークの情報を探るためだけに接近したメアリにまんまと手玉に取られてしまった。

登場人物たちの中では一番等身大のよくもなく悪くもない普通の少年であるため、今回ちょっと情けない姿を披露する羽目に。とはいえ致命的な一線だけは踏み越せずに済んだある意味では幸運な男。

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