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閑話 ホークの知らないこの世界のネタばらし

世界観の核心に迫るものすごいネタバレなどを多分に含みます

この世界って結局なんなの?と先に全てを知った上でニヤニヤしながら本編を読み進めたい方だけお読みください

ホーク・ゴルド

90年代に発売されたギャルゲー。『エレメンツイレブン』通称『エレイレ』のお邪魔キャラ。デブでブサイクだが声優だけは無駄に大御所さんが声を当てている。主人公であるヴァンにウザ絡みしながら学園生活の邪魔をしまくり、最後は悪事がバレて退学に追い込まれたりゴルド商会が倒産したりする。

見た目も性格も典型的な悪役であるため、薄い本での出番が多く、エレイレは知らないけど同人誌で読んだからこいつのことだけは知ってる、というオタクを結構な数生み出した。

ものすごい女好きで、四方八方に不幸を振りまき続ける疫病神だったのだが、突発的な事故により前世の記憶に覚醒したため、はるかに真人間に生まれ変わった。

作中でのあだ名はポーク。『今ポーク様って言った?』『言ってません』は定番のやり取り。原作ではしょぼい闇属性魔法で悪戯めいた悪事を働いていたが、転生者となった今は大幅に魔法が強化されている模様。


エレメンツイレブン

90年代から00年代にかけて粗製濫造されていた大量のギャルゲーのうちのひとつ。いわゆる学園ラブコメであり、無適合者と蔑まれる主人公のヴァンが11種類の属性を持つヒロインたち+隠しヒロインたちと恋愛を繰り広げていく。

タイトルにもなっている属性は火・水・風・土・光・闇・木・金・氷・雷・時の11種類。そこに存在しないはずの伝説の12番目の無属性が加わるのだが、無属性の存在はおとぎ話や伝説として語られているため認められていない。

主に高等部の三年間がゲームの期間であり、初等部や中等部は実際には出てこず、過去回想ぐらいでしか語られない。

まださほど売れていなかった頃の、今では人気声優となった女性声優たちを多く起用しているため、声優だけは無駄に豪華だけど中身は平凡なギャルゲー、と評される。

別に世界が滅んだり魔王が復活したりはしないが、ホークが余計なことをするせいでバッドエンドの数は結構多い。


ヴァン

エレメンツイレブンの主人公。本来はヴァニティ・ゼロというゼロ公爵家の長男だったが、初等部の入学試験の際に属性魔法への無適合者の烙印を押され、公爵家の恥として母親共共公爵家を追放される。

その後は素性を隠して平民のヴァンとして苦しい生活を余儀なくされていたが、兄を敬愛する妹の策略によりただの平民、ヴァンとして高等部から王立学院に入学することに。

実は伝説とも幻とも言われる12番目(0番目)の属性、無属性魔法の適性を持ち、その力によって他人の魔法を打ち消すことができる。知ってた。

少年期から苦労して育ったため、ちょっと陰があるが基本的には善良でお人よし。やや鈍感だが他人の機微に鋭いという矛盾した人物であり、ルート次第では13人の美少女たちとのハーレム大団円を迎えることも可能。

この世界では前世の記憶に覚醒したり、変なのに憑依されたりはしないのでご安心です。主人公以外の転生者が出てくるとか地雷すぎるからね、当然だね。


ローザ・ゼロ

エレイレのメインヒロイン。闇属性担当。髪の色は黒。

無適合者として追放された兄に代わり、ゼロ公爵家の跡取りとして英才教育を受ける。いわゆる天才肌で、一年生ながら生徒会長に抜擢されるなどカリスマ的人物。貴族らしく、表面上は完璧超人だがかなり腹黒い。

血の繋がった実の兄のことを異性として慕っており、兄を追放した父を失脚させ自身が公爵家を乗っ取り、兄を返り咲かせることを目論んでいる。その野望の一環として兄を高等部から入学させた。


マリー・ゴルド

エレイレのヒロイン。光属性担当。髪の色は金。

お邪魔キャラホークの種違いの妹ということで父から不義の子として虐待されて育ったため、本来は自分の足では歩けない車椅子少女として登場するはずだった。白豚の兄と黒豚の父とは似ても似つかない可憐な美少女。

ルートを進めていくと主人公と仲よくなったせいで余計に兄からのいじめが悪化し、最終的にはヴァンの部屋で匿われることになる。

最終的にはゴルド商会の悪事を告発し、父と兄は逮捕され、ヴァンと結ばれてハッピーエンド。バッドエンドでは兄に手足を切り落とされお人形化させられる。

この世界では兄がまともになったため、車椅子に乗ることもなくなった。兄や父のことを恐れてはいるものの、原作ゲームよりかははるかにまともな関係を築けている。


ハイビスカス

エレイレのヒロイン。火属性担当。髪の色は赤。

病気の妹の莫大な治療費を稼ぐために嫌嫌ホークの護衛をしているキャラとして登場。クソみたいな主人に目をつけられてしまったヴァンに同情的で、苦労人同士仲よくなる。

入学してすぐの剣術大会でヴァンに負けたことで逆ギレしたホークにヴァンを痛めつけるよう命令され、正々堂々とした男同士の勝負の結果に泥を塗ろうとしたホークに愛想を尽かし離反する。

その後はルートを進めていくと彼女の妹の病気を治すために主人公と協力して奔走することになり、逆恨みで妹を害そうとしたホークをぶちのめして妹の病気も治り、ハッピーエンド。バッドエンドだと妹がホークに殺され発狂、彼を殺した後自害する。

この世界では度重なるホークとの衝突の末にその都度論破されまくってやさぐれてしまってはいるものの、マリーとは仲よし。自分が汚い大人になってしまったことを自嘲している模様。


ローリエ

エレイレのヒロイン。氷属性担当。髪の色は青。眼鏡1号。

ブランストン王家直属の諜報部隊『アンダー3(スリー)』に所属する諜報員であり、メイドに化けてゴルド家に潜入捜査をしているうちにいつの間にかメイド長にまで出世してしまっていた。

ひょんなことからヴァンに秘密諜報員であることがバレてしまい、口封じしようとしたが失敗。ただの使い捨ての駒に過ぎない自分に優しくしてくれたヴァンに惚れるが、暗殺者である自分に幸せになる資格はないと思っている。

原作では悪逆非道の限りを尽くす悪徳商会であるゴルド商会を潰すためゴルド親子をその手にかける。好感度が足りていればそのままハッピーエンド。足りていないと人殺しの自分はあなたには相応しくないとヴァンの前から去ってしまう。

この世界ではホークがかなりまともになった影響で父親のイーグル・ゴルドも多少なりともまともになり、ゴルド商会そのものがかなりまともになったため、殺す必要性は薄いかと判断しているようだ。


ミント

エレイレのヒロイン。風属性担当。髪の色は紫。眼鏡2号。

ホークたちが通う高等部1年B組の担任の先生。おっとりした性格で、かなりの天然ボケだが善良で生徒たちからは慕われている。あとものすごく巨乳。

原作ではかつて一週間だけホークの家庭教師をしていたことがあるのだが、その時のことが今でもトラウマになっているらしく、今でも自分を所有物であるかのように接してくるホークに多大な苦手意識を抱いていたところをヴァンに救われる。

この世界ではホークの家庭教師を長年に渡り続けるなど関係は良好。現在は大学院部へ通いながら独自に魔法の研究をしつつ、教員免許を取得するために勉強中。


サニー・ゴールドバーグ

エレイレのヒロイン。土属性担当。髪の色は茶色。ホークの婚約者。

原作ゲームでは男爵家の爵位を奪い取るためだけに政略結婚させられそうになっているホークとの仲は最悪。泥臭い地味なブスと罵られ、男爵家のためとはいえ娘を売った父親との仲は拗れに拗れ、ほとんど死にそうな顔ですごしていた。

彼女に対するあまりにも非道な仕打ちに怒ったヴァンがホークに文句を言うところからふたりの間に因縁が生まれるという、作中でホークがヴァンに嫌がらせを始める原因となるキャラ。

ハッピーエンドではヴァンの活躍によってゴルド商会が没落し、公爵家の力で男爵家を立て直してもらい、公爵の座に就いたヴァン改めヴァニティ公爵と結ばれる。攻略に失敗するとホークとの結婚式に駆けつけたヴァンに帰って!!と死んだ目で叫ぶお家のための寝取られエンド。

この世界ではホークがまともになったためストレスはかなり減った模様。ただしホーク自身が女嫌いのため仮面夫婦を求めており、仲よくなりたい彼女は遠ざけられていることに心を痛めている。


ペコ

エレイレのヒロイン。雷属性担当。髪の色はオレンジ。耳と尻尾だけが生えた詐欺みてえな山猫獣人。

東方出身であり、奴隷として捕まえられたところをその美貌だけを理由に幼少期のホークに買われ、以後奴隷として虐げられてきたという同人誌みたいな子。実際薄い本での出番は一番多かった模様。

その境遇に同情したヴァンによって首輪を外すために協力してもらい、ハッピーエンドでは無事に首輪が外れ、積年の恨みを込めてホークの首を刎ねる。バッドエンドではホークの命令によりヴァンを殺させられてしまい、精神崩壊する羽目に。

この世界ではホークは彼女ではなく隣で売られていたクレソンを買ったため、その後の消息は不明。


アッサム

エレイレのヒロイン。金属性担当。髪の色は灰色。耳と尻尾だけが生えた詐欺みてえな鼠獣人。

スラム街育ちの孤児であり、原作では休日に街を散策すると仲よくなれる。いわゆるお助けキャラであり、攻略キャラの好感度や攻略情報を教えてくれる便利な存在。

彼女自身を攻略することもできる。実は幼少期にゴルド商会に盗みに入ろうとしたところをゴルド親子に捕まって拷問されてしまい、その際に顔に傷をつけられたため原作では片メカクレ少女になっている。

この世界ではゴルド商会に盗みに入る前にホークを相手にスリを働こうとして失敗。記憶を消されたものの、本能的にゴルドという名を忌避するようになったため盗みに入るイベントが消えた。


オリーヴ

原作未登場キャラ。山犬獣人。三十代半ば。金属性魔法で銃と弾丸を作り出すことができる。

実は元軍人で、優れた狙撃手だった。退役後に友人に誘われ冒険者を始めたという過去がある。B級でくすぶっていたのはA級への昇格試験が面倒だったため。


バージル

原作ではとあるキャラのルートでホークがヴァンを襲わせるために雇ったゴロツキCとして登場する。四十代。スキンヘッドではなく天然のハゲらしい。

ホークのことは話の通じる雇い主として気に入っているようだ。結婚願望は人並みにあったが容姿のせいで全く女性に縁がなかったため、持て余した父性の矛先が向いたのかもしれない。


クレソン

山猫の獣人。面倒で数えるのをやめてしまったとかで年齢不詳だが、あまり若くはなさそう。かなりの巨漢である、いわゆる筋肉達磨。

原作では闘技場で戦えるチャンピオン。闘技場でS級試合に勝利すると挑戦することができ、作中でも最強クラスの戦闘能力を誇る隠しボス。

この世界ではペコの代わりにホークに奴隷として買われたため、代わりにペコが闘技場で飼われている可能性もなきにしも非ずか。


イーグル・ゴルド

ホークの父であり国内最大の大手悪徳商会、ゴルド商会の社長。原作ではギャグ要員だが、一代で国内最大の大企業にまで昇りつめたその手腕は本物。

息子のことを溺愛しており、自分の夢であった貴族になることを叶えてあげるべく男爵家の乗っ取りを画策したりしている。逆に、愛した妻の裏切りの産物であるマリーに対してはかなり風当たりが強い。

最近息子が以前よりも優しくなってくれたことを喜んでおり、親バカ度に磨きがかかっている。

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