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頭の中で、声がした。
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私たちがその声を聞いたのは、成人式の時だった。
「ひとつ」
次に聞いたのは、愛する人に出会った時だった。
「ふたつ」
誰の声か思い出したのは、子どもが生まれた時だった。
「みっつ」
私と私の友人が、少しヤンチャしてた学生時代。
遊んであげたのに自殺した、あのクズの声だった。
「さあ、はじめよう」
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