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ついに魔王を倒した勇者は囚われの姫のもとへと
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「化け物め……」
私のお腹から放たれた魔法の矢を受けて、瀕死の勇者はそう呟きました。
貴方に何が判るのでしょうか。
貴方たちが滅ぼそうとした「化け物」の、本当の姿も知らないくせに。
すべて、魔王と、お腹のこの子が教えてくれたのです。
私は化け物ではありません。
私は、私たちは、貴方と同じ……
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